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地域医療の危機。この決定に疑問を感じる理由【その2】

昨日(その1)に引き続き木曽病院が令和8年4月から分娩を廃止する可能性があることについて取り上げさせていただきます。


今回、このような重要な決定が十分な議論や住民への説明なしに進められていることに、私は強い疑問を抱いています。

【1】情報不足:住民への説明がない

住民不在の決定:住民への説明がほとんどないまま、県や病院と話が進められている。
議会軽視の進行:町村議会で議論される前に、すでに松本・大北地域の「出産・子育て安心ネットワーク協議会には加入が申し入れされていた。
情報公開の遅れ:町村長には昨年12月に病院・広域連合から説明があったものの、議会には2月末まで伝えられていなかった。

これほど地域の医療に関わる重大な決定にもかかわらず、住民や議会が十分な情報を得られないまま話が進んでいることに、私は強い疑問を感じます。

【2】医療縮小:木曽地域の医療が先細る

分娩施設の放棄:このままでは、木曽地域の分娩継続を諦め地域医療の縮小を事実上認める恐れがある。
妊婦の負担増加:松本・大北地域の「出産・子育て安心ネットワーク協議会」の分娩可能病院で分娩する場合、検診を含め松本までの移動が前提となり、妊婦やその家族に大きな負担と危険を強いる。
麻酔科医の不在:根本的な医療体制の問題が改善されず、麻酔科医の確保も放置されている。
会計事務の負担:広域連合が会計事務を担うことが住民の医療の充実に直結しない。

「田舎だから仕方がない」「妊婦は移動すればいい」という考え方を私は決して認めたくありません。
これは妊婦さんだけの問題ではなく地域全体の医療の質が低下し住民の命を守る体制が弱体化する問題だからです。

繰り返しになりますが、麻酔科医がいなければ

・救急医療が成り立たなくなる。
・木曽病院での外科手術が困難になる。
・交通事故や急病で緊急手術が必要なとき即座に対応できなくなる。

こうした決定を「仕方がない」と片付けることはできません。

私たちの地域医療を守るために、今こそ声を上げるべきです。

【3】県への要望:木曽地域の医療を守るために

麻酔科医・産科医・小児科医の確保支援
医師確保に向けた補助金や給与補助の拡充
信州大学とのさらなる連携強化による医師派遣の安定化

このままでは、妊婦さんや重病の方は木曽から松本地域・伊那地域までの距離が必要になります。
その移動時間を考えたときに「それが現実的な選択肢なのかどうか」真剣に議論しなければなりません。

【4】木曽地域の未来を守るために

地域住民への説明の徹底を求める。
県へ医療支援策の強化を要望する。
広域連合規約の変更が本当に必要か、住民の立場から再検討する。

この問題は、決して他人事ではありません。

あなたの意見が地域医療の未来を変える力になります。

📣 共に声を上げましょう!!📣

この問題について、多くの住民の皆さんの声を届けることが重要です。

署名のご協力・拡散をお願いいたします。

また、この件についてコメントでの意見をぜひお聞かせください。

あなたの声が、木曽の未来を変えます。

署名はこちらから

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