介護のスキル
こんにちは。吉野もぐらです。
僕は老人ホームで介護のお仕事をしています。
今までいろいろな場面に遭遇しました。
こんな時はこうした方が安全。
とか
こんな時はこうした方が相手に負担がない。
とか。
いろいろと勉強もして来たし実際にそう言ったケアをして来ました。
でもね、自分の介護技術は老人ホームの中で通用してるだけで一歩外に出たら、老人ホームでは考えられないような場面があったりもする。
今は夜勤に向かう地下鉄の中でこのブログを書いてるんだけど、自宅から地下鉄の駅まで歩いてる途中で高齢の夫婦が立ち止まって何か困っているみたい?
なんだろう?
と見てみると
ガードレールを跨いで動けなくなっているご様子。
こう言うやつね。
ガードレールの所でタクシー降りて、跨いだはいいけど、そこからどっちの足も上がらなくなってしまったみたい。
「どうしました?」って聞いたら
「動けなくなった」って。
「お手伝いしてもいいですか?」
「お願いします」
でも、相手は施設の高齢者ではない。
介助慣れしてないし、どうしていいかわからないみたい。
それに僕も更衣だったり食事の介助だったり車椅子からベットへの移乗とかは仕事でやってるけどガードレールを跨いで動けなくなってる人のお手伝いはした事がない。
「足、上がりますか?」
「上がらないんだよ」
困ったな。
「私が支えますから、それなら足上がりますか?」
「やってみるよ」
それでも足が上がらない。
困ったな。
こうなったら僕が足を持ち上げるしかない。
でも片足立ちになって転倒しないかな?
「私が足を持ち上げるのでガードレールに捕まって片足で立っていられますか?」
「多分大丈夫だよ」
足を持ち上げる。
表情を見ながら。
痛がってないか?
しったり立てているか?
よし!行けそうだ!
「行きますよ、せーの!」
無事、ガードレールを跨げた。
お爺さんもお婆さんも笑顔。
良かった。
本当にいい笑顔だった。
僕は在宅介護とかの経験もないし、外でのケアの経験は数える程しかない。
お散歩のお手伝いとか自宅から通院のお手伝いとか、そう言うのもやってみたいな。
空いてる時間で単発でそう言う仕事が出来たりしたらいいな。
とか思ったりして。
あんましキラキラしたような事を言いたくないんだけど僕は介護の仕事が好きなんだ。
なんて言うのかな?
喜びとか感動とかがあるんだよね。
上手く言えないけど。
さて、今夜は夜勤頑張ります。
もう既に眠いけど!!
それではまた。
吉野もぐらでした。