8月9日長崎原爆の日
子どもの頃、戦争番組とかはだしのゲンとか怖くてみられなかった。
身体にガラスの破片が突き刺さっていたり、爆発で皮膚が焼けただれていたり、腐った体に蛆がわいていたり、
そういう映像を観たり、聞いたり、想像するだけで痛くて苦しくて涙が出てくる。
小学生の時、初めての長崎旅行で原爆資料館に行った。
ずっと前のことなのに、被爆した人々の記録や手記、痛ましい姿は今でも忘れられないくらい記憶に残っている。
戦争の記録や原爆の被害に触れることは確かに苦しくて恐いことだが、その恐さを持っていることで、もう二度とこんなことが起きないように、苦しむ人がないように、自分や大切な人がこんな目に会わないようにと、平和の願う気持ちを強くする。
私に限らず多くの人が被爆者の姿や壊れてしまった街並みを見て痛くて恐い感情を抱き、目を背けたくなるだろう。
それでもその痛さや恐さをあえて受け入れ、悲惨な記録に向き合っていくことは、戦争や武力を否定し、平和への願いを強くするものだろう。
痛いのも怖いのも嫌だけど、これからも過去にあったこと、今起きていることから目を背けないでいたい。
そしてこれから大きくなる子どもたちにもこういった歴史があったことを知っていってほしいと思う。
あの悲惨な光景を目にしたら、もう二度と核兵器を使おうとは思えないだろうに。