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おやすみ、私のアイドルたち
私がジャニーズをいつから、どういう理由で好きだったのかはもう覚えていない。
私の最初のジャニーズに関する記憶は、「小学校から返ってくるなり“8時だJ”をなぜか正座で見ている」という思い出なので、少なくとも1998年にはジャニーズにすでにだいぶハマっていた。なので、、人生の3分の2くらいはジャニーズとともに生きてる。
この間、同窓会スペシャルが放送されたときはエモすぎて死ぬかと思った。
嵐のデビューは1999年で、私はそのとき櫻井翔が担当だった。その前は渋谷すばるを推してた気がする。いろんな人が好きだったが「担当」という概念が自分の中で出来たのはその頃だった。
それまでもkinki kidsもV6もTOKIOも好きだったし、家には硝子の少年のCDがあってJ-FRIENDSの曲をよく聞いていて、たしか鉄腕DASHも見ていた。
その中で嵐のデビュー曲で何が衝撃だったかって(衣装はさておき)、「ジャニーズの曲にラップがちゃんと入ってる」こと。いや、クオリティはさておき。そういう意味でも彼の功績はすごい。
そこから、VHS(!)に欠かさず深夜番組を録画したり、J Stormができてレーベルという概念を知ったり、部活のイベントサボって1人で映画見に行ったり、まぁ学生に可能な範囲でいろいろ追いかけてた。
で、そのあと当時デビュー前のKAT-TUNへ、さらにその後関ジャニ∞へと担当が移ったものの、やっぱり嵐は嵐で好きだし曲も聞いてるしテレビで応援ももちろんしていた。「ピカ☆★☆ンチ」とか大変エモかった。古参ジャニオタは往々にして懐古厨である。
嵐の「アイドル性」
嵐は、嵐全員が「いつでもアイドルであろうとするグループ」であると言える。
記者会見でとても印象的だったのが、嵐の役割分担が明確に出来ていて、でも共通して「ファンにどう伝わるか」「社会にどう伝わるか」を意識しつくして話す嵐の姿だった。とっても「嵐っぽい」会見だなぁと思った。
二宮:混乱させたり、不安にさせたり、ということに関してはごめんなさい。ただ、2020年までの残り2年近くをみんなで一緒に楽しむためにも、あまり前を向きすぎずに、向き合っていきたい。前を向かれすぎると辛いと思うのでファンの方の顔を見ながら、向き合いながら「やっぱり嵐っていいな」と思っていただける2年にしたいなと。
前を向かれすぎると辛い。わかる。超わかる。さすがニノさんわかってる。
引退やら退所やらの会見を通じて、ジャニオタの中では「辞めてしまう担当を応援したい気持ち」と「ある日いきなり心の支えが無くなって途方にくれる気持ち」が生まれる。
もちろん当事者たちはこれから新しい世界で頑張るわけで、本人的には前向きな気持ちになっているわけだから、応援してあげたい。でも前者に意識を切り替えるためには後者を乗り越えねばならない。その壁はすごくすごく高い。
そんな中で、真っ先に後者のケアをしてくれるところに、嵐のアイドル性をすごく見た気がした。
アイドルにアイドルを求めない、という選択肢
嵐はこの20年間、ずっとアイドルだった。不祥事も起こさず、大きな女性トラブルもなく、ずっと嵐だった。もう休んでいいよ、と個人的には思う。
でも10代のときの私よ、君はそう思えたかね?
私もいい加減に現実とアイドルの区別もつくようになってきた。だけどあの頃の私はきっとその区別も曖昧だった。好きなアイドルの恋愛とか知りたくない、櫻井翔はみんなの櫻井翔であってほしいし、嵐はみんなの嵐で居続けてほしいときっと願っていた。そういう意味で、1番安心して見続けられたのが嵐だと思う。
30代になったから思う。
嵐だって、5人だって人だから、もう自由に過ごしてくれていい。
自分のことだけ考える時間を作ってくれていい。大事な人を大事にするための時間を過ごしてほしい。
20年間、アイドルで居続けてくれてありがとう。
なんか私の青春も終わったんだな…、と思いながら残りの2年を過ごしたいなと思う。