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俺と師匠の情熱seitai life season2 全身関節編 7

2018年 12月

今回のセミナーは足関節。salonで先生の簡単な講義や自重を使った体の動かし方、重心のバランスなんかを説明してくれた。

なんと外へ。憧れの屋上、ルーフトップ!

みんなそれぞれに靴を履いて屋上へ。キャラを象徴するような靴達。まるでガキの頃に教室から運動場へとはしゃぎながら出ていく感じだ。屋上は若干肌寒いが去年の東京は暖かかった。

屋上から見える風景。天気がいい日は東京タワーとスカイツリーが見えて羽田から飛ぶ飛行機まで見える!最高のロケーション。俺の脳内の空想のジェットシティーを具現化した様な景色だった。

そして歩行の違いを確認するための動画を先生が撮ってみんなで確認。

salonに戻り足関節の検査、調整をしてからまた再度撮影のため屋上へ。全然違う!またまた動画で確認。俺は途中でカメラを見てしまいビッグフットのような絵面に(^◇^;)UMA降臨。

そして忘年会。

先生がsalonの近くの昔ながらの焼き鳥屋さんを予約してくれていた。奥の座敷へ。落ち着く、いい感じ。そして何を食べても美味い!酒も進みワイワイと楽しく過ごす。

そして俺はセミナーに参加した経緯や色々な想いを打ち明ける。劣等感の塊で悔しくて情けない自分の気持ちを曇りなく吐露し続けた。

リョウが言う。解りますよ。でもね、ヨシナリさんは先生(師匠)にも劣らずめちゃくちゃカッコイイですよ!

感動した。他のみんなも同じような想いでセミナーに来ていることを語ってくれた。先生が言った。

「ヨシナリは今まで誰にも話をきいてもらえなかったんだな。今はこんなに聞いてもらえてるじゃないか。良かったな!」

号泣。トイレに逃げ込む。帰ってくるとイソップが言う。

ちなみにイソップは20代後半だが、自分の師匠から別の院を任されて売上をガンガン伸ばすスゴイ院長なのだ。セミナー前も後も仕事をしている。

見た目は爽やかでスタイルもいいし、真面目さと秘めたミステリアスさもある。ただ働き過ぎで顔色が悪いのが残念だ。

今はNo. 1を目指す時代じゃないですよ。only oneにどれだけなれるかなんですよ(^^)

そうなん⁉︎ずいぶん前の話だろ?俺は悩む、イソップの瞳を見る。なるほど確かに今の俺達の業界ではみんなNo. 1を目指している気がする。レッドオーシャンでの戦いに生き残れるかを俺も考えていた。

「歌ってくれ」イソップが歌う。

俺はイソップのあの歌をいい意味でとうぶん忘れることはないだろう。

次の日、関節セミナーでの1番の若手スズムシ(仮)がメッセージを長文で送ってくれた。

スズムシもイソップと同じで別の院を任され、院長をしていた。ただキャリアがまだ2年しかない。ほぼ放任状態で自分で技術を勉強して施術をしていた。

すらっとした幼さの残る体格と、清潔感のある短髪で親近感のある好青年。今風のお洒落に敏感な感じもなんとなくファッションから伺える。だけど表情がいつも硬い。若くして院長になると何かしら顔に出るのかもな…。

仕事での憤りや今の職場での怒りや劣等感で、押し潰されて業界からいなくなろうと思っていたらしい。スズムシも俺の話にもらい泣きしたと言ってくれた。

仕事と仕事の合間に読んだ。正直、涙で仕事にならなかったよ。ありがとな。

それにしても東京の12月は綺麗だった。

俺はガキの頃から12月が好きで、凛とした寒さや少し幻想的な夜空の星に奇跡を感じる。

クリスマスを舞台にした映画が好きで、サンタが母親だと知ってからも全ての出来事が嘘だと思えるような俺には特別な季節。

去年はいいプレゼントを沢山もらった。

つづく


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