やりたいことや入りたい企業を見つける3つのステップ
うえて よしのです。
新卒採用の会社でマーケティングをしながら、採用にも携わり学生さんとの面談などもしています。
今回は、学生さんとお話をするなかでよく聞かれる「やりたいことがわからないから入りたい企業がない」という問への1つの考え方を、森岡毅氏の「苦しかったときの話をしようか」を参考にさせていただきながら書いてみたいと思います。
やりたいことはなくていい
そもそも私は、「やりたいことはなくていい」と思っています。
とは言え就活生のみなさんからすると、「いや面接で聞かれるじゃないか…」と思われるかもしれません。
それはごもっともで、以下の図でいくと「Doing」はなくても良いですが、「Being」はあるとミスマッチは減るんじゃないかな、と感じています。
ただ、就活生の思う「やりたいこと」が、「Doing」つまり「この会社で何を成し遂げたいのか」によりすぎてしまっているために、やりたいことが見つからない…と悩んでしまうのかなと。世の中の大半は「Being」タイプなので、コトが明確かどうかはそんなに重要ではないはず。
STEP1. 目的の仮説を考える
最初のステップは、キャリアの目的を考えること。やりたいコトが明確なのであればそれで良いし、明確でないなら仮説をたてる必要があります。
就活のためにつくった仮説に意味があるのか?と思う人もいるかもしれません。しかし仮説があると、しんどいときに頑張れる、というのと、キャリアの方向転換のときに説明がつく、というメリットがあります(もちろん納得感の高い仮説である、というのは必須ですが)。
では仮説はどうたてるのか、の例が以下のように本書で紹介されています。
これらの仮説に対して
「なぜそう思うのか?」
「より具体的にすると?」
という質問にさらに答えていくことで、納得感を増していくと、1つ(あるいは複数)の軸が見つかるのではないでしょうか。
STEP2. 自分の強みを見つける
目的の仮説ができたら、目的を果たすには「自分が持つ最重要な資源(=強み)」を理解し上手く活用する必要があります。
「強みや弱み」に関する話を学生さんとしていてよく思うのは、強みは「自分と世の中のどこかにいるであろう人たちを比べたNo.1」であり、弱みは「自分が思うちょっと良くないところ」であるということ。
つまり、強みと弱みに対する基準の厳しさが圧倒的に違うのです。
強みも「本を読むこと」とか「人と話すこと」みたいな、ちょっと自分が好きな動名詞レベルで考えてほしいなと思っています。
動名詞レベルの強みをたくさんあげたら、上記の3つに分類する。分類したときに多く当てはまるところが、自分の強みとなります。
・Thinking:考える力や戦略性に強み
└ファイナンス、コンサルタント、企画職など向き
・Communication:伝える力や人とつながる力に強み
└営業職全般、PR/広報、広告代理店など向き
・Leadership:変化を起こす力や人を動かす力に強み
└管理職、プロジェクトマネージャーなど向き
上記を参考に、自分の強みが伸ばせそうな環境を選ぶということが、さらなる軸の1つ(あるいは複数)となるはずです。
STEP3. 軸に合う企業を探す
自分の軸がいくつか見つかったら、合致する企業を探さないといけないのですが、この細かいところは「苦しかったときの話をしようか」には書いていないので、私の思う、で書いていきます。
自分にあった企業を探すためには、2つやるべきことがあります。
①情報収集:いろんな切り口から情報を集める
②情報整理:集めた情報を正しく整理する
①情報収集
まずは情報を集めること。特に、いろんな切り口から集めることが大切です。きっかけは何でも良いと思っています。知っている会社。先輩が行くと言っていた会社。知人に勧められた会社。興味を持ったところから調べてみると良いでしょう。
ただ、ナビサイトで企業が発信する情報だけを見ると、どうしても同じような文言が並んでいて、何がどう違うのかよくわからなくなってしまいます。
だからこそ、実際に働く社員さんの声を聞いてみたり、クチコミサイトで働いたor受けた人の声を見てみたりしながら、よりリアルな情報を取りに行く必要があります。
※ただクチコミサイトには鵜呑みにしてはいけない情報もあるので、参考程度に見てください。
上記の4つの主語は、ぜひ情報収集の1つの観点として参考にしてみてください。
We:私たちの会社はこういう会社です
└ナビサイトや企業HPに載っている情報
I:私の会社はこういう会社です
└社員のSNSやインタビュー記事からわかる情報
It:あの会社はこういう会社です
└外部メディアなど、第3者視点の情報
He/She:あの会社はこういう会社だと思いました
└働いていた人や受けた人が感じた、クチコミ情報
②情報整理
情報を整理する際に重要なことは、「事実と解釈を切り分けること」です。
例えば、よくある「若手の裁量権」の問題。
Aさん「うちの会社は、若手でも意見が通りやすいしやりたいこともやれてるから、若手でも裁量権はある方だよ!」
上記のように言われたとします。これは事実ではなく解釈なのです。
これが事実かどうかを検証するためには、
「若手でも意見が通る、というのは具体的にどんな意見を誰に通せてどうなったのか」
「やりたいことは何で、何歳でできたのか」
「それはAさんだけではなくて、同期の方などもみんなできているのか」
みたいなことを聞く必要があります。
そしてその仕入れた事実をもとに「若手の裁量権」があるかどうかを自分で解釈していきます。
そしてそれぞれの企業が自分の軸に合致するかどうか、を上記のように、事実と解釈に切り分けて整理していくと、わかりやすくなるはず。
こうして自分の軸により合う会社を見つけていけると良いのかなと思います。もちろん、仕入れた情報をもとに軸のブラッシュアップもできると、どんどん納得度は高まるはず。
まとめ
今回はやりたいことを見つけるための、3つのステップをご紹介しました。
STEP1. 目的の仮説を考える
└将来どうなったらハッピーなのか、そのために何が必要なのかを考える
STEP2. 自分の強みを見つける
└好きな動名詞をたくさん出し、分類することで強みを見つける
STEP3. 軸に合う企業を探す
└企業の情報を集め、整理することを通じて、上記で見つけた軸に合う企業を探す
共感していただいた方は、ぜひ一度このステップで考えてみてください!
また、考えてみたけれど行き詰まった、やそもそもこの内容がよくわからない…など気になる点があれば、就活相談も受け付けていますので下記よりお気軽にご連絡ください!
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