ラジオ
(ヘイヨーさんのネットラジオに捧げます。)
A:女性のラジオ聴取者、B:ラジオのパーソナリティ(ヘイヨーさん)
A あ、もうこんな時間だ。ラジオ、ラジオ。
SE <ラジオをチューニングするノイズ>
SE <時報。深夜23:00をお知らせします。ピ、ピ、ピ、ポーン>
B ヘイヨーさんの萌えキュンレイディオ――――!
A キャー!始まった!
B この番組は、全国にいる俺のかわいい子猫ちゃん達をひとりひとり口説くのが面倒なので まとめてラジオで口説いてやろうという番組です。
A キャー!ゲスいけど自信満々でかっこいい!
B それでは、最初のシチュエーションは「告白」です。
SE <キザな音楽を一節いれる。サックスのソロとか>
B (エコー)おい、俺と付き合え。……え?ダメ?……(ふぅー)、一週間でいい、時間をください。俺の中身を見てから決めてくれないか?
A こ、断られてる。自信満々なのに……。でも、食らいついてる……! キャー!
B 続いてのシチュエーションは「彼女の家で卒業アルバム」です。
A あ、いいー!あるあるだよねー。お家デートで卒業アルバムみるやつー。
SE <キザな音楽を一節いれる。サックスのソロとか>
B (エコー)へー。これが高校時代のお前かー。……あんまり、写真うつりがよくないね。(間を空けて)実物の方がかわいいよ。
A キャー!フツーにいい!こういうのでいいのよー!
B 続いてのシチュエーションは「初めての手料理」です。
A あー。あるわー。手料理つくってあげるやつー。
SE <キザな音楽を一節いれる。サックスのソロとか>
B (エコー)ごちそうさま。‥‥え?なに怒ってんだよ。料理の感想が欲しかったの?……いやいや、俺は料理がうまくないとコメントしないんだよ。美味しくないのに、 うまいうまいってお世辞言ってたら上達しないだろ?……お前には料理上手になってほしいんだよ。(間を空けて)これからもずっとお前と生きていくんだから。
A きゃー!なにこれ!プロポーズじゃん!ほぼプロポーズだよ!こんなの!
B 今週はこれでおしまいだ!じゃあな、俺の子猫ちゃんたち!夢で逢おうぜ!
A きゃー!絶対来週も聴くぅー!
了
最後まで読んでくれてありがとー