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キミ、それはマジで喋っとんのんか?

なんとなく、自信がなくなっちゃうじゃないか。

ラーメン屋で隣に座ってきたカップルのトーク。
ありふれたタイトルのネット記事。
ニュース番組の街頭インタビュー。
同僚との日常会話。
知らない新幹線で隣になった女子大生との話。

本当におもしろくなかった! それはもう! 本当に!
顔に出ちゃってたかもしれない! 顔がひきつっていたかもしれない!
これは愚痴です! 世間に対してなのか、今日僕と関わったものについてなのか、自分に対してなのか判りませんが!

愚痴だけど、悪口ではないです。自虐です。
同僚や女子大生も僕の話を聞いてつまらなそうな顔をしていました。

まず、ラーメン屋。カップルの男がマシンガントーク。
その人の同僚?がマルチ商法に関わっている疑惑がある、という内容の話を楽しそうに延々と話す。テンションと内容があってないよ! 彼女はなんでノリノリなんだ!?
次に、ネット記事。説教くさい! 誰の何に需要があるんだその内容は! そんで僕! 嫌だったら読むな!
街頭インタビュー! おじさん、意味わかって喋ってる? とりあえず辛口に言っとけば真実味がありそうに聞こえるかな……みたいな考えですか? なぜこれを採用したんだTV局!
同僚! 僕は天気に興味ありません! 車通勤だから!
女子大生。色々質問しちゃってすみませんでした。物理学の大学院生だっていうから、テンションがあがったんです。なぜ僕は最小単位の話を30分も話し続けたのだろう! ばっきゃろう!

要するに、おもしろくなかった。自分の話も他人の話もTVの話もおもしろくなかった。具体的な内容を書けないくらいおもしろくなかった。気持ちが入らな過ぎて、ついさっきのことなのにもう覚えてない。

僕の感性の問題なのだろうか。オモシロを感じる部分が麻痺しちゃったのだろうか。それとも単純に今日はおもしろくないことが続いたのだろうか。
ぐちぐち考えながら、スマホのアプリを起動する。
「ラジオクラウド」。
深夜ラジオを愛好する僕にとって夢のアプリである。いつでもどこでもラジオ音源が聞けるのだ。
お気に入りの「空気階段の踊り場」を聞いたら、開始5分で2020年で一番の爆笑をうばわれた。
完全に後者だった。感性とかぐちゃぐちゃ考えてないで、おもしろいものを探しに行こう。
それにしても、やっぱり空気階段はすごいなと思った、という日記。


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吉村トチオ
最後まで読んでくれてありがとー