ロックウェル硬さの日記

ロックウェル硬さ(ロックウェル硬度)。ロックウェル硬さ試験によって得られる硬度。

硬さの尺度のひとつ。硬さ記号HR。

ロックウェル硬さの試験法。


鋼(または超硬合金)の球、または円錐型のダイヤモンドなどの圧子を押し込み、くぼみの深さを測る。供試材を小荷重で圧し、さらに大荷重をかけ、前の小荷重に戻し、圧入深さの差で硬さを表す。測定値が直読できるため測定の効率が良く、工業的に普及している硬さ試験法です。
(by 機械設計技術者のための基礎知識 機械設計技術者試験研究会・編)

ブリネル硬さやビッカース硬さと違い、ぐりぐりしてへこみを物差しで測って、はい、おしまい!ではありません。ちょっと手順が多いです。(測定時間的には比較的短く済むんだけど)

まず、ぐりぐりするのは3回です。同じ場所を3回しないといけません。そして1回目と3回目は同じ強さ、2回目はより強く、ぐりぐりしないといけません。
そして、1回目のぐりぐりしたへこみの深さを記録しておき、3回目のぐりぐりしたへこみの深さと比較した差が硬さとなります。

つまり……
①弱い力でぐりぐりする。へこみの深さを記録する。
②強い力でぐりぐりする。
③弱い力でぐりぐりする(①と全く同じ力の大きさで)。へこみの深さを記録する。
④硬さを計算する。(①と③で記録した深さの差)

この測定のいいところはアレですね。
測定に時間がかからないことと、比較的準備に気を使わないことでしょうか。(①でへこませた深さが基準になるので、基準面をあらかじめセットしておく必要がない)

軟らかい素材でも測定可能で、かつ測定時間が短いので、よく使われる測定のようですが、未だ業務で扱ったことないです。なぜだ。

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吉村トチオ
最後まで読んでくれてありがとー