“17歳少女”のあなたへ
望まない妊娠をする女性や未成年の少女が、1人での出産後わが子に手をかけてしまう事件が後を絶ちません。
先日も、栃木県の17歳女子高生がショッピングモールのトイレにて出産後、その赤ちゃんを殺害した事件について報道がありました。
殺人罪や、死体遺棄など、極刑も浮かぶような罪名がその母親につく度に、
正義とは何なのか考えさせられます。
たとえ事情があっても、わが子に手をかけることは決してあってはならないことです。
しかし私は、自分が子どもを出産したときに感じた「何も知らない」を、こんな事件が起こる度に思い返しています。
自らの妊娠と出産を通して、
私は自分がいかに無知であったかを思い知りました。
性的な話題がタブー視されやすい日本の子育てにおいては、性について親に聞くことすら難しく戸惑うことがあると言えます。
妊娠の仕組みは知っていても、いざ妊娠したらどんなことが起こるか、またそれが望まないものであったら…
10代の頃の自分には
どれも微々たる知識しかありませんでした。
じゃあ私は、今までどんな見解を持って自分の体と向き合ってきたのか。
この17歳女子高生が、もし自分だったらどうしていたのかと考えます。
私が知っていた妊娠(高校生の頃)
◆排卵日に性行為をすると、妊娠する。
→排卵日の計算も曖昧にしか知らず、可能性が何%かも知らない
◆妊娠すると生理が止まる。生理は来なくなる。
→生理不順の可能性は関連付けていない
◆妊娠すると吐き気が止まらないらしい。
→人による症状だとは知らない
◆生理不順になるのは成長期だから。
→不妊症の可能性があることや、不正出血について知らない
◆なかなか妊娠しない人もいる。
→その原因や、婦人科の病気についてほとんど知らない(実際には自分も不妊症であった)
◆出産は、鼻からスイカを出すくらい痛い。
→鼻からスイカなんて出したこともない
◆帝王切開は、何かの事情で手術によって赤ちゃんを取り出すこと。
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すでに妊娠可能な歳だったにも関わらず、
今考えてもとんでもなく無知です。
1番悔やまれるのは、帝王切開についての知識が皆無であったこと。
実際私は、緊急帝王切開で子どもを出産しています。
でも、これが現実でした。
自分が母親になるまでは、
このような事件に「どうしてこんなこと…」としか思えませんでした。
この報道からまず1番に感じたこと。
それはその少女も同じく母であったということでした。
もう、性的な話題をタブー視するのはやめたいと思っています。
わが子に聞かれたときに、きちんと答えられる親でありたい。
子どもにとって、誤解を解く存在であることが、親に求められることのように思います。
あなたのとても大切な話だと伝えられるように。もう大人だけど、もう親だけど。
これからの時代を、私らしいやり方で。