4年前のあの日。
すっかり4年も前の事になった。
突然の入院、
3日がかりの促進剤、
破水するも陣痛は弱く、
結局は“緊急帝王切開”で娘は生まれた。
全身麻酔での出産で
産声も聞かなかった。
気付いたら、真っ暗な病室で管だらけ。
想像と180度違った出産。
思えば、私はとても怖かったのだと思う。
顔もよく見なかった我が子に
麻酔から覚めた興奮の中、
ベッドの上で子守唄を歌った。
ある方から
「お産はその人の人生を表している」と教わった。
“きっと今まで色んなことが納得できなかった。
意に沿わないことがたくさんあった。”
見事、言い当てられてしまった。
私は母乳が出なかった。
同じ頃お産をしたお母さんたちが
次々におっぱいで赤ちゃんをお腹いっぱいにする中、
私はあたたかい瓶でミルクをやった。
すると助産師さんに言われた。
「母乳かミルクかなんてこだわらなくていい。その後の子育ての方がよっぽど大事よ。」
お産を経て、私は私らしい子育てをしようと思えた。
今も腕に残る点滴の跡を見て、その思いを思い出す。
4回目のお誕生日は、もうまもなく。