美 少年亭について
美 少年亭を見て感動したという声をたくさんいただいた。僕も現場で最後の師匠の言葉を聞いた時はウルッときてしまった。
なぜ感動できたのか?
それはきっと見た人それぞれが佐藤龍我くんの姿を見ながら、自分のことを思い出したからだと思っている。
学芸会の発表なのか、
会社のプレゼンなのか、
結婚式のスピーチなのか。
小学生の頃の記憶なのか、
最近の記憶なのか、
これから体験するであろう未来の記憶なのか。
あのようになってしまったら自分だったらどうするかな?
そう考えて苦しくなる。逃げたくなる。
でも彼はとにかく戦うことを選んだ。
その姿に共感し、尊敬し、応援したくなる。
そして、なぜか自分の分も頑張ってくれてるように感じる。
でも大丈夫。前にも後ろにも仲間達がいる。何回失敗したって、また初めからやればいい。
自分にはこんな仲間はいるだろうか?そんなことさえ考える。
そして、バトンはつながった。
あとは頼んだ。
おう、任せとけ。
そういう一本の映画を作っているようなイメージで作りました。
感情移入させてくれるのは仰々しい演出ではなく
リアリティ。
本番中はハラハラしてそんなことは考えられなかったけど笑
吉村慶介