必要なことは、小学校の教室に書いてある【私が残したいもの】
『書くンジャーズ』、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。
今週のテーマは、【私が残したいもの】。
つい先日、
「何のために会社をやめてカウンセラーの仕事をやってるんだろう」
「何のためにnoteをやってるんだろう」
と考えるきっかけがあり、
【私が残したいもの】は何だろうと考えると、どうしてもそこに引っ張られてしまいます。
なので、今日はその流れのまま書いてみたいと思います。
僕がカウンセラーとして仕事をしているのは、
カウンセリングを学んでいるときに出会った
「カウンセラー不要の社会をつくる」
が、原動力のひとつになっています。かなり大きな部分です。
>参考記事|「共感」の先にあるものを考えさせられました
いわゆる”人間関係”には、悩みがつきもの。すぐに消化できるような小さな悩みもあれば、長い期間かけて折り合いをつけていくような大きな悩みもあります。
誰にでも、ひとつやふたつは思い当たるものがあるのではないでしょうか?
この悩みに向き合っていくときに、話の聴き方、伝え方、考え方の違いの捉え方など、カウンセリングの姿勢や技術が役に立ちます。
僕ができることとして、『カウンセリングスキル向上』と題したマガジンに、そのネタを書き溜めているところです。
読んでもらうと、「物事の受け取り方は人それぞれ違う・・・なんて、そんなの当たり前」とか「内容が簡単すぎる」と感じる人もいるかもしれません。
実際、ある研修では、中高生レベルの内容だねと言われたこともあります。
でも僕は、そう感じてもらうことが大事だと思っています。
だって、
基本になることは、小学校の教室に書いてあるからです。
授業参観などで教室に入ると、
・人の話は最後まで聴きましょう
・人の話を聴くときは、目と体を相手の方に向けましょう
・自分の意見は「私はこう思います」と伝えましょう
などと書かれた張り紙があります。
子どもたちは、この内容を守りながら、友だちの発表を聴き、自分の意見を伝えています。
コミュニケーションの基本です。
大人が、本を読み、研修やセミナーに参加しながら学んでいることは、小学校の教室に書いてあること。
内容はシンプルで、誰でも知っているようなこと。
ではなぜ、大人になって人間関係で悩んでしまうのか、改めて学ばなければいけないのかを考えると、
『知っているのと、心を込めて実践し続けるのでは、大きな隔たりがあるということなんだ』
と僕は感じています。
心の声は、こんな感じかもしれません。
・人の話は最後まで聴きましょう
⇒そんなことは知ってるけど、途中まで聞くとだいたい分かった気持ちになって、ついつい自分の意見を途中で言いたくなってしまう
・人の話を聴くときは、目と体を相手の方に向けましょう
⇒話しかけてるのは分かるけど、スマホとかテレビから今、目が離せない。言いたいことは聞こえてるから。
・自分の意見は「私はこう思います」と伝えましょう
⇒だって、○○は△△だって決まってるから、わざわざ回りくどい言い方しなくても・・・
なので、僕自身が、いろんな場所で伝えながら、自分自身に言い聞かせ続けている状態です。
仕事モードではない時は、僕でもついついやっちゃいます。。。特に、家族など身近な人ほど、強く意識する必要がありますね。
カウンセラー不要の世の中をつくるために、一人ひとりが良好な人間関係を取り戻すために、
必要なことは、小学校の教室に書いてある。
これが僕の、【私が残したいもの】です。