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受け取り方の幅を広げる練習帳
問題解決力を上げる、受け取り方の3つの視点があります。
「プラス」、「マイナス」、「ニュートラル」。
>参考記事|問題解決力を上げる3つの視点
身に付けるためには練習あるのみ!
ということで、練習ネタを用意してみました。
ある日の運転中の出来事です。
あなたが運転手のつもりで読んでみてください。
~ ある日の出来事 ~
夜、会議に向かうために車を走らせると、ついウトウトしてしまい・・・
信号停車している車の後方にぶつかってしまいました。事故発生です。
すぐさま脇の歩道に車を移動させて、警察を呼び、事故処理をしました。
会議のメンバーには電話で事故のことを伝え、その会議には欠席させてもらいました。
相手は40代の女性が一人で運転。買い物を終えて帰宅途中でした。女性の家族は夫と娘がいます。
こちらも運転は一人。
事故車は、相手の車とこちらの車の二台。ぶつかる直前に急ブレーキをかけたので、大きな損傷はなく、双方の車にかすり傷がつきました。
翌日、菓子折をもって謝罪に行き、「お互い気をつけましょう」と言ってもらえました。
運転中に事故を起こしてしまった様子でした。
あえて感情等を入れず、淡々とした描写にしています。
3つの視点の「ニュートラル」の状態です。
この事例であれば、「マイナス」はすぐに浮かぶと思います。
事故を起こしてしまったこと。会議に参加できなかったこと。
大きな損傷がなかったことやケガ人がいなかったことが、不幸中の幸いと言えそうです。
◆どうしてこの出来事が最高なの?
では、「プラス」はどこにあるのでしょうか?
この事例は、研修でも使っています。
プラス要素は、問いかけを使うと見つかりやすいです。
「どうしてこの出来事が最高なの?」
と。
あなたもぜひ考えてみてください。
どうですか?
プラスは見つかりましたか?
参考にしてもらうために、研修受講生の方々から出てきたいろんなプラスをご紹介します。
・車がかすり傷程度で済んだ
・ケガ人がいなかった
・他の人や車を巻き込まなかった
・相手がコワイ人ではなかった
・自分がぶつけたのに「お互い気をつけましょう」と言ってもらえた
・娘さんが同乗していなかった(ケガをさせずに済んだ)
確かにそうですね。
小さなプラスでも、たくさん見つかるとホッとしてきます。
ある大学生は、こんなプラスを出してくれました。
『菓子折を買いに行き、人気のお菓子事情を知ることができた』
さすが若い感性!
ある40代の男性は、こんな角度からこの出来事を見てくださいました。
『車に傷がついて、修理屋さんでの修理が発生するね。保険屋さんを含めて経済活動が発生してる』
こんな見方もあるとは、僕にとっての大きな発見でした。
◆人それぞれの受け取り方を参考に
「ニュートラル」は、誰が見ても変わらない事実そのもの。
「プラス」「マイナス」は、表と裏に相当する受け取り方だけど、複数のバリエーションが生まれるもの。
人がたくさん集まれば、その数だけのバリエーションが生まれることもあります。人それぞれの受け取り方があるのです。
自分の中で3つの視点で見る練習を繰り返しつつ、他の人の意見も参考にしながら受け取り方の幅を広げていきましょう。
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