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198 深入りの罠

エンジンがかかってきて、パフォーマンスが上がってくるとついついやり過ぎてしまうということが起こる。
能率のピークアウトに敏感になりたい。
一方で、そこそこの頑張りで成果が出るほど、世の中は甘くない。
他の競争相手も必死で頑張っているのだから。
肩に力を入れすぎると続かない一方で、体当たりするくらいの覚悟や方法論そのものを見直す大胆さも重要であったりする。


必死で戦うには、緊張感や強制力などの状況も必要となる。
そして、それは望む、望まないに関わらず、降りかかってくる。
限られた時間で刹那的に判断を下す中で培われていく実力も確かにある。
しかし、その場凌ぎのパフォーマンスだけでは、ある一線を越えられなくなってくるのも事実。
停滞が起きてきたときに、目的の見直しや目標の再設定など、理念や理想を見つめる自己のメタ認知が重要となることもある。
実際、インプットだけで質の高い成果は期待できない。
ディープに活用することで、応用力が洗練されていき、高い壁を越えさせるということもあるだろう。

だから、深入りして能率が低下して、革新的な成果に結びつかずにモチベーションを下げるくらいならば、方法論を刷新して多面的に鍛えることで総合力でプロフェッショナルになるということも一つの考え方である。
実際は、ある一つの面だけを取り組んでいれば、その面を極めることができるかというと、そうでもない。
大抵は離れて自分がいた場所を見返した時に、本当の価値に気づくものだ。
だから、名人と対峙するとき、攻めようにも隙がないように感じる。
どこを攻めても、しっかり返される。

1つどころに徹底的に打ち込むと同時に、溺れてしまわないように自分を制御することも重要となる。

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