80 垣根を飛び越える
新しい分野に挑戦しようという時、理想が先に思い立つ。
希望を胸に抱き、今後が楽しみになる。
しかし、決して全てが思い通りに行くことはない。
むしろ、数多くの困難が立ちはだかる。
それでも、どうにかこうにか乗り越えていく。
モチベーション、スキル、マネジメントなど多様な能力を使いこなすことができれば、やがて成果を挙げていくことができる。
取り組んでいる内に、能力的に及んでいない箇所が発見されるだろう。
改善や再学習が必要な箇所は丁寧に確認や学び直しをする必要がある。
そして、目的を忘れないということも重要だ。
これは何を目的に取り組んでいるのかということを明確にしないとモチベーションは上がらない。
仮に資格だとすれば、資格を取得することが目的ではないはずだ。
資格を取得して何をやりたいかということが問題であろう。
資格に不合格だったとしても、その後の勉強で資格と同等のスキルが獲得できればそれでいいというくらいに大胆に構えてもいいかもしれない。
それでも、勝負事はやはり勝ちたいし、勝ちに行くことが重要だ。
そして、力がついてくると時間が圧倒的に不足してくる。
あれもこれもやりたくなって来るのだが、現実の時間が追いつかない。
仕事や読むべき本ばかりが増えていき、積み重なる。
それでも、締め切りを設け、達成するためのプランを綿密に作り込み、時には無理することで、必要な部分は何とか達成できる。
時間によるプレッシャーは時に、自分の能力を超越させることがある。
上手に時間の負荷を自分に与えていきたい。
何事も一定期間、とことん向き合う。
24時間ずっとその対象のことを考え続け、ハマっている状態を作り出す。
そして、寝ても覚めても取り組む。
時間の経過を忘れるくらいに、気が付いたら1日が過ぎていたというくらいに入り込む。
対象と現実の垣根が曖昧になってくるくらいに日常化させることができれば、その後の人生においても簡単に再現可能な技術になるだろう。
最近では、日常化させるために有用なコンテンツが揃っている。
YouTubeには数多くの動画が転がっている。
毎日、自分の目標の先をいくノウハウや異なるアプローチと出会い、発見を重ねる。
意識的に知識習得から活用の段階へ持っていこうと努力する。
現実との境界を曖昧にできることが技術習得のポイントであり、その技術を使ってものを考えることが誰かの役に立つことにつながっている。