勉強を楽しくする方法87〜相互交流〜
勉強して知識がついたら次、何をすればいいか。
ずっとその知識を持っていてもいいのですが、できれば活用した方が自分のためにも、人のためにも役立っていいのではないのでしょうか。
勉強し続けて知識を蓄えても、それをどこかでアウトプットして、生活に溶け込ませていくことで知識は活性化します。
人にとって心地よさとは、どこから来るかというと相互交流なのですね。
ペットを飼っていると、心が癒されるということがあると思います。
別に言葉による直接的なコミュニケーションをとるというわけではなくても、散歩に行ったり、餌を与えたり、スキンシップを図るなどの行動を通して、お互いにさまざまな交流を図りますよね。
そして、言葉による声かけも行うようになるでしょう。
ペットがそれに言葉で応じてくれるわけではありませんが、親密な関係ができてくると、自分の声にきちんと反応してくれたり、態度も変わってきますよね。
そして、いつの間にかペットの存在が自分の生活の一部となり、忙しい時や辛い時などでもペットの存在が心の支えになっていたと気付いたりします。
このように、人間は相互交流を通して、関係を深めたいと本来的には考えるのだと思います。
それは対人間だけとは限りません。
人付き合いは得意ではなくても、旅行に行って寺社仏閣や現地の食べ物を通して、自分の感性との交流は起こります。
今話題のAIが家電や自宅の扉に入り込む時代になれば、自分が帰宅した時にクーラーが効いていたり、鍵のロックを外してくれたり、自分の体調に応じた食事作りについてアドバイスを冷蔵庫がしてくれるようになるでしょう。
私たちがふと感じた疑問にも答えてくれるはずです。
たとえば、「このシャツの色に合うネクタイを教えて」と質問すれば、AI
はその膨大なデータからベストな解答をあなたに与えてくれるでしょう。
そして、この相互交流によって、人間は安心して日々の生活を豊かにすることができ、AI仕込みの家電に対して、親密感が生まれるということもあり得ます。
むしろ、人間はたとえ機械であっても親密な関係を構築できるのならば、それをしたいのかもしれません。
人間は自分で働きかけたいし、それが評価されたら嬉しい。
そして、相手の自分への働きかけも得たい。
それが自分にない視点であったり、自分に新たな気づきをもたらしてくれた時もまた、嬉しい。
それをできれば、相互に五感をフル活用して、行えたら満足度は高まるでしょう。
目や耳、身振りや声などあらゆるものを活用することで、お互いの学びは深まっていくのではないでしょうか。
自分が勉強した知識も人と話したり、旅行に行ったりすることで活用することができます。
ZOOM会議でもインターネット上の観光地を見ても自分の知識は活用できます。
教科書に書いてあることが全て、という思い込みも捨てることができるかもしれません。
現実がそんなに理想通りにできていないことを、ディスカッションを通して知ることができるでしょう。
大抵、それに気づかせてくれるのは他者の意見を聞いた時です。
勉強して、現実の問題をすぐに解決できるわけではない。
現実はより複雑で、人間のさまざまな状況を考慮しないといけない。
学んだ知識を現実に適用し、最適化を図ることを学ぶことができるわけです。
そのためには、まず人に伝わるような言葉と方法でメッセージを発し続ける必要があるでしょう。
そして、相手の意見をただ受け止める傾聴の姿勢も大切だと気付いたりします。
知識を学ぶことと問題を実際に解決することは全く違う側面を持ち、思い通りになかなか行かず、難関資格を取得することよりも実際は難しいことなのかもしれません。
しかし、同時にそれを通して勉強することの重要性にも気付けるはずです。
理想を知ることは大切、だと。
これからの時代、モノよりもデータが重要視される時代になってくると思います。
個人が所有しているモノよりも、その人の商品の購入履歴や閲覧履歴、SNSでの活動でこの人の嗜好はどこにあるのかというデータが重要になってくるでしょう。
私たちも個人のデータに興味を持つようになるでしょう。
実名サイトとニックネームのサイトでは、距離感が全く違ってくるはずです。
国家や企業、個人がデータを限りなく集めて、地球上に存在するデータが今までよりも更に増加し、メタデータと呼ばれるデータについてのデータという形で連鎖的にデータは増加していくでしょう。
その場合、私たちの健康に関する情報など、様々なプライバシーの領域が侵されるのではないかというリスクもあります。
しかし、そのリスクを犯してでも私たちはお互いのことを知りたいという欲求があるようです。(実際は法整備などを通して調整されていくはずです)
自分の知識や体験を役立てたいと思うからこそ、SNSに投稿し、人の投稿を積極的に見て影響を受けるのではないでしょうか。
つまり、ここでも根本には相互交流があり、相互交流あってのデータであるという言い方もできるでしょう。
よりこの「交流力」(とでも名付けましょう)を豊かにするメソッドとして勉強は威力を発揮するのだと思います。
だからこそ、五感を活用する対象が現実空間でも、ネット空間でも知識をアウトプットする場所の確保は勉強を効果的にします。
相互交流をベースにして勉強を計画し、実行していくと、勉強自体がより面白く、質も高まっていくでしょう。
それは毎回取り入れてもいいし、どこかでまとめて、でもいいかと思います。
やはり、人間あっての勉強であるというところが大切な点です。