199 シンプルに
挑戦して失敗するのも成長に含まれるならば、積極的に数をこなす。
一方で、一冊の本に読むべき箇所がある一方で、読まなくていい箇所も存在する。
仮に一冊の本を通読しても、その内容のうちどれくらいの割合をその後の人生でアウトプットするだろうか。
一冊苦労して読む必要が本当にあるのかを再考する必要がある。
大切なことは、今後も取り出せるバランスの良いインプットだ。
一冊の本は、当然のことながらその著者が内容も全体像も規定している。
自分にとって適当な量・質であるとは限らない。
まず、自分にとって必要なインプットを絞り込む。
そして、ほかの誰かが全体を100%吸収するように要求しているわけではない。
内容は著者の考えに過ぎず、どこを切り捨て、切り取ろうと読み手の自由であるのは当然のことだ。
ゆえに、良いところだけ拾い読んでも罪悪感を抱く必要はない。
どうしても、対価の元を取ろうという意識が働いてしまうが、その量だけでなく、質にこだわることも重要になる。
むしろ、全体に労力を割いて本質を見失ってしまうことは愚かでさえある。
そうはいっても、往々にして黙々と無駄な作業に多くの時間を費やしてしまっていることもある。
もちろん、やっている最中に気づかないこともある。
しかし、一方で取り組んでいる作業の目的と向き合うのが面倒だから、考えないという場合もあるだろう。
そして、長々と不要なものまで背負い込んで、響かないアウトプットにつながってしまう。
本当は、そんなことをやっている程人生は長くない。
かえって、ゴールを遠ざけしてしまってさえいるのだ。
持ち過ぎず、手持ちのものでシンプルに考えてみる。
どうせ全部を知ることなどできないのだから。
そして、自分の目標に迫る努力だけをシンプルにストレートに継続するだけで、圧倒的に成果は変わってくる。