モチベーションを上げる2
継続には「楽しさ」が鍵となる。
そうは言っても、トレーニングや勉強が「楽しい」とつながるとは限らないし、「楽しい」だけでは勝利にも成果にも繋がらないのではないか。
確かに、勝つためのトレーニングは楽しいことばかりではないかもしれない。
むしろ、苦しいことの方が多くを占める。
しかし、それも捉え方次第であるとも言える。
少なくとも、対象を好きだということは確かなのではないか。
自分と全然相性が合わないものに対して、全身全霊をかけることができるだろうか。
自分が嫌いな仕事に対して、妥協せずに、情熱的に努力できるか。
物事は何事も二面性を持っている。
表面的には嫌いな部分はあるのだけれど、本質的に、根本的には好きである、という具合である。
そして、苦しい中でも捉え方を変えていくことが大切だ。
大前提としては「好き」であり、「楽しい」のであるが、目の前の現実としては辛い、今現在としては「苦境」にある。
しかし、この状況も変わりうるものだと捉え、自分の望ましい結果につながっていくものであり、将来的には対象をより楽しみ、好きになるチャンスにつながっていると信じることである。
この「捉え」が浅かったり、「視野」が狭かったりすると、その場その状況が人生の全てだと思い込み、前向きな気持ちが湧いてこなくなる。
今の状況は変えられる可能性があり、希望を持てるものだと考えることが「楽しさ」につながる。
たとえば海外旅行に行き、トラブルに見舞われたとしても「日本ではできない経験ができた。ピンチがあるから、面白い」と前向きに捉えられれば、その先の旅行も、次の旅行も楽しめるはずである。
不便やある種の危険も旅行の醍醐味となっていく。
プレゼンをしてバッシングの嵐にあったとしても、「みんな関心を持ってくれている」と肯定的に捉え、次回作を用意する。
もちろん、改善は必要であることは踏まえねばならないが、経験を積むうちに賞賛の意見も得られる可能性があるのだ。
一見、苦しいことであっても、この体験は貴重かつ面白いものになった、トータルで見れば「楽しい」ものだと捉えることができれば、可能性は無限大に高まっていくのである。
「楽しい」というモチベーションこそ、自然体であり、遠く、長く、持続的に進むコツである。