108 トレードオフと決断力
人間は知り、考え、確信することによって行動していく。
知識として知ったとしてもそれで学習は終わりではない。
自分の考えで判断するには、もっと深いところまで学ばないと選択できない。
決断を下す際に、複数のパースペクティブで物事を多面的に見ていき、考える方法はとても役に立つ。
詳細に違う角度から見れば見るほど、お互いに歩み寄れない部分と譲歩できる部分とが明確になっていく。
たくさん知っている状態で終わっていては、トレードオフの関係に遭遇できない。
少なくとも切実性を持って考えることはできないだろう。
色んな考え方があるということを知っても、「自分ならどうする?」というところまでいけないということだ。
逆に決定するプロセスは、何が問題になっているのかを考えるところから始まる。
そのために、論点を確かめ、基本概念を確認していく作業になるだろう。
外側から見ると、「なぜ、こんなに揉めてるの?歩み寄ればいいじゃない。」と単純に思えてくる。
多様な考えの存在を知ることは大事だ。
それでも、行動する時は何かを選ぶことになり、何かを捨てることになるだろう。
行動の側面から見ると知ることと決断することは違う。
知識として様々なことを知っていても、自分の価値観で判断していけば、yesかnoか立場を選んでいくことになる。
細分化して、詳細に見ていけばいくほど、考えさせられることになる。
普段の学びにおいて、自分に突きつけられるトレードオフに真剣に向き合っていきたい。