自分の力を爆発させる
全力を出せる機会はありそうで、そんなにあるものではない。
全力を出すことは、どんな境地の人でもできる。
プロ、アマチュアを問わない。
しかし、実際はそれ相応のタイミングであったり、インセンティブや関わる人などの要素に左右される。
お金や対象規模によって力の入れ具合は変わってくる。
少人数でよく知らない人であれば、手を抜くわけではないが、何百人の前で行う仕事よりも気を楽にして取り組めるかもしれない。
もちろん、その少人数が超一流のスペシャリストとあらば、話は違ってくる。
あるいは、どんなインセンティブが待っているかで、力の出しようが変わるのも否めない。
当座の報酬のみならず、今後においても価値があるかどうかを尺度としてモチベーションの高め方を考えることだろう。
このような見地に立つならば、全力を出さざるを得ない条件が揃ったことは奇跡的だとも捉えられる。
しかも、全力は一朝一夕で出せるものではないだろう。
生活から見直し、頑張っては休息し、また攻めては守るを繰り返しながら、徐々に徐々にボルテージは高まっていくものである。
それは、心身ともに自分で自分に刺激を与え、他者からもフィードバックを受けながら集中力を高めて行くプロセスである。
全力を実際に出しながら、自分と対話する過程を辿る。
最後は自分との闘いということに合点が行く瞬間がある。
好むと好まざるとに関わらず、全力を出す機会というものに遭遇する。
それは、一つのチャンスであり、自分を高める好機となる。
もちろん、大変な労力をかけ、全てを投げ打って挑むことにもなるかもしれない。
しかし、その時にここまでやってきたものを全て繋げて、爆発させることができるだろう。
その時には、これまでの蓄積の大きさやありがたみを知るのは決して自分だけではなく、それを見た相手方も同じようにその人の過去の仕事を見ることとなる。
その時に、きっとまた大きなチャンスの芽が生まれているはずだ。