大人の睡眠教室 ~質の良い睡眠が心と体に与える影響~②
先日、株式会社三十八花堂の保田厚子先生の「大人の睡眠教室」を受講しました!前回に引き続き、そのレポートをしてみました。
血糖値が低いと寝つきが悪くなる
夜中に低血糖になってしまうと、血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌されて、寝つきが悪くなってしまいます。夕食が早すぎたり、甘いものを寝る前に摂って血糖値が急上昇すると、この現象が起こりやすいので、軽めのおにぎりやお茶漬けなど、血糖値がゆるやかに上がるものを寝る前に摂るのが良いそうです。
腸のケアも睡眠に影響
意外なことに、「腸」は免疫やホルモンを作っています。腸内環境が乱れると睡眠の質が低下するだけでなく、体全体にも悪影響が。腸を整えるためには、よく噛むこと、胃酸の分泌、消化酵素の働き、小腸の活性化、そして腸内細菌のバランスを良くすることが大切です。「腸に効く」サプリメントだけでは、整いません。
体温と温かい寝具の工夫
寝ているときの体温は自然と下がるため、電気毛布やあったか靴下などで一晩中温め続けるのは避けた方が良いとのことです。湯たんぽなら、寝ている間に徐々に冷えるので体にも優しいそうです。
良い姿勢で深い眠りを
寝ているときの姿勢もポイントです。ベッドのマットは腰のあたりがだんだんと沈んでくるため、眠ったままの寝返りがしにくくなります。5年ごとくらいに買い替えるのが理想的だそうです。枕についても無理に使わなくてもよくて、自然に背中がまっすぐになる姿勢が取れるようなものを探しましょう。
ストレス対策のためのひと工夫
眠れないときは「手のひらを上にして寝る」と考え事をせずにリラックスできるそうです。ストレスを感じると、脳は「敵がいる」と勘違いしてアドレナリンが出るため、寝付きが悪くなるんですね。こうした小さな工夫で、リラックスできるようになるのは嬉しいです。試してみたいと思います。
レム睡眠と夢の役割
夢を見ているとき、脳は一日の情報を取捨選択して整理しているといわれています。レム睡眠中に見る夢で、35~55%の情報が整理されるそうです。また、朝方の夢は、現実に近い内容が多いのも面白いですね。
年齢と睡眠量
年齢とともに睡眠量は減るのかと思いきや、そうではないとのこと。年齢を重ねても活動的で生き生きとしている人は、しっかりと睡眠を取っている場合が多いそうです。日中の活動量が多いほど、夜の睡眠も充実したものになります。
まとめ
今回の講座で、睡眠がただの休息時間ではなく、健康や美容、メンタルにも重要な役割を果たしていることを再認識しました。成長ホルモンやメラトニンの分泌、アミロイドβの排出など、睡眠中に体がこんなに活動していることを知り、少しの生活習慣の工夫で、睡眠の質がぐっと向上するのがわかったので、今後もお客様に、睡眠をサポートするケアのアドバイスや情報提供をしていきたいです。