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ムササビの埴輪に会いに行った日・前編
ムササビの埴輪に会いに行く
「ムササビの埴輪があるんですよ」
ご存知ムササビ博士Sさんからムササビの埴輪のことを教えてもらったのは、Sさんと今年初の調査に行った日。
ムササビの埴輪があるなんて、そんなの初めて知った!
調べると、どうやら千葉県にあるらしい。
そもそも埴輪ってなんぞや?
はに‐わ 【埴輪】
解説・用例
〔名〕
古墳の墳丘上に立て並べた素焼の土製品。円筒埴輪・形象埴輪に二大別され、形象埴輪は家形・器具器材・動物・人物など多様である。古墳に供えた器台、壺などが儀器化し、発生したという説が有力。
*日本書紀〔720〕垂仁三二年七月(北野本訓)「即ち其の土物(はにもの)を始めて日葉酢媛命の墓(はか)に立つ。仍りて是の土物(はにもの)を号けて埴輪(ハニワ)と謂ふ」
動物埴輪の意味
形象埴輪は、外に晒すことを目的に立てられたも のである。堤の上や墳丘の側面、低い前方部上など、外から見られることを意識して置かれていた。私は
「公の芸術作品」と呼んだ(日高 2013)。副葬品が 主体部に秘匿されたのに対して、埴輪が外部に置かれたのは見せることを目的としていたはずである。 動物埴輪は、水鳥、馬、ムササビ、猿などは所有していることを示していて、犬や猪・鹿、鵜飼い、魚、鷹飼いなどは狩猟そして獲物を主要なテーマとして作られた。
鶏は異なる意義があったようで、結界のように世界を分ける意味があったのかもしれない。これらを外部に晒すことにより、被葬者の生前の活動・儀礼などを表したのではなかろうか。
なぜ千葉県にムササビの埴輪があるのか?
それは、出土場所が成田市にある南羽鳥古墳群だから、でしょう。
この南羽鳥古墳群は六世紀前半の古墳で、中でも南羽鳥正福寺一号墳から全国的にも珍しいムササビやボラ、マガモなどのユニークな埴輪が見つかっており、それらは成田市下総歴史民俗資料館というところに展示されているのです。
特にムササビを表現した埴輪が見つかっているのは全国でもここだけ。
・・・見たい!絶対!
来ちゃった♡
思い立ったら、というか一度考え始めると居ても立っても居られない私。
というわけで即来ちゃいました、成田市下総歴史民俗資料館。
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とても閑静な高台に建っていました。
落ち着く場所。
早速中に入り、ムササビ埴輪のもとへ。
なんと無料で拝観できます。驚き。
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お、おぉぉ
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おおお・・
右サイド・・
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左サイド・・
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どーーん。
んーーーーー
ぶたっぱな!!!
本物と比べると、どうでしょ?
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耳とか控えめな目とか、特徴は捉えている気も。
だいぶファンキーで憎めない、クセになるフォルムをしていました。
見られてほくほくしていると・・・
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!?
え?
か、貸し出しちゅ・・?
えーーーーーー・・・
まさかの本体は貸し出し中で、私が見れたのはレプリカでした・・・
うそやん。
こういうの、持ってないんですよね・・・
見に行かれる方は、2月になってからがおすすめ!(涙)
出土場所に行ってみる
ショックを隠しきれず外へ出ると綺麗な青空。
悲しみも吹き飛びます。
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ムササビ型埴輪が出土した、南羽鳥正福寺一号墳は埴輪が展示されている成田市下総歴史民俗資料館からさほど離れていない場所。
ムササビの埴輪が作られていたということは、かつてはこの辺りでムササビはとてもよく見られていたんだろうな。
というわけで次回のnoteで出土場所へ行ったお話を書きたいと思います。
本日も見ていただきありがとうございました!
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