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24.介護施設の闇 教科書では教えてくれない、介護士のすすめ

介護施設の闇

・・・まぁ、暴露話に近いかたちになってしまいますが・・・時間がだいぶ経っている話なので書くことにしました。

今でも、対応に悩むことが多いのが認知症のご利用者は勿論、統合失調症のご利用者や躁鬱など精神疾患を患っているご利用者だと思います。
介護士の対応云々では、上手くいかないことがあり、薬の調整に委ねてしまう。
今日、上手く対応出来ても、明日にまた上手くいくかは分かりません。
季節の変わり目などに左右され、こちらも辛そうな姿をみる度に、力不足を痛感させられます。

この体験は、数年前に遡ります。
ある男性のご利用者が、季節の変わり目から感情が不安定になり、自居室で自虐行為を繰り返していました。
そのご利用者はやはり目が離せず、離れられずで職員の疲労も見え隠れし始めます。
時には、他のご利用者に近いてしまう。もし、暴力行為があれば目も当てられません。

出勤して、スケジュールボードを確認したところ受診対応になっており、最近の様子から、不安定な男性ご利用者の受信は妥当な判断だと思いました。
受診は、運転手として施設の事務長、不安定な男性ご利用者、自分の3名で行います。
施設より、後部座席に自分とご利用者が乗り込みました。

既に運転席にいた事務長が「今日はどう?〇〇さん」とご利用者の様子を聞いてきます。
「まぁ、受診の日にあるあるですが、落ち着かれています。素直に車に乗ってくださいましたし・・・ね、〇〇さん?」と自分は〇〇さんの顔をみて、苦笑いをしたのを覚えています。
事務長は「・・・ち!そう」と小さく舌打ちをしたような気がしました。

20、30分を車で移動を行い、精神疾患専門病院に到着します。
予約を行なっていたこともあって、待ち時間は10から15分。車から降りたご利用者は、普段と違う環境の為か、待合室のソファでも微動だにしない。それをチラチラ見る、事務長のイライラはつのるのか、足を組み替えたり、バタバタと地団駄を踏んだり。誰が受診に来たのかと思うくらい。
程なくして、待合室から診療のために別室へ・・・ドクターの質問に答え、ご利用者とドクターが会話を行った。明らかに、普段とは違うご利用者。借りてきた猫のように、大人しい。
事務長が、焦るようにドクターに普段の様子を説明するも、ドクターは「普段と違うのは、分かりますが・・・今日、診る限りは様子をみたほうが」と何度か話されていた。

自分もあるあると、頷く。
環境の変化で、別人のようになる方。

診察が終了して、再び待合室で会計のために待たされる。
事務長の表情は険しく、イライラは激しさを増しており、声もかけにくかった。

突然‼️ギャーとご利用者が叫ぶ。

待合室は、ご利用者の奇声で軽いパニックに。

え!何故⁉︎
あんなに、落ち着いていた方が・・・

その後は、中から看護師が数名と自分を含めた5人で、ようやく押さえ付けるのがやっとだった。
診察室から出てきたドクターが「入院手続きを・・・」と。
その言葉を聞いた事務長は、笑みを見せて「是非、お願いします」と返していた。

突然、奇声をあげたご利用者。
帰りの車の中で、違和感
だらけだった。

ただ、ご利用者が奇声をあげた瞬間に、ご利用者は右脇腹を抑えており、右に座っていたのは事務長。
事務長の手にはボールペンが握られていた。

後は、想像にお任せします。
ご観覧ありがとうございました。

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