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伊勢神宮のサステナビリティ
私が生まれ育った伊勢市が誇る伊勢神宮について「イノベーションの流儀」梅澤高明さんがVoicyで紹介してくれていました。
伊勢神宮こそが1300年もの昔から「サステナビリティ」、持続可能なやり方を保ち続けてきた聖地だ、との放送でした。
”伊勢神宮がサステナビリティ?”
私にとってとても衝撃的なワード。
サスティナビリティとは
今後長期間にわたって地球環境を壊すことなく、資源も使い過ぎず、良好な経済活動を維持し続けること
現代の地球上の最大テーマである環境保護活動に、伊勢神宮が寄与していたとは。地元民でいながら、恥ずかしながら初めて知りました。
というのは、伊勢神宮は20年に一度、お宮を新たに建て替え移す儀式を行っています。
式年遷宮という伊勢神宮最大のお祭りではありますが、これにより世界遺産には選ばれないんだと認識していて、それは残念なことだと思っていたのです。
それが、伊勢神宮は持続可能な世界を約1300年前から続けていた、というのですから。
世界遺産には選ばれない伊勢神宮の「サステナビリティ」
伝統技術の伝承
神明造(しんめいづくり)という日本最古の建築様式が用いられており、当時から変わらぬ姿を今も見ることができる。
関連する祭りや行事の伝承
実は8年も前から式年遷宮の行事は始まっていて、敷地に敷きつめる玉石を河原で集めたりします。古代からの精神性や心技のすべてが、次世代へ継承されている。
伝統工芸の技術継承を行うシステム
20年に一度であれば、同じ職人が人生で2回携わることで技術を伝承できる機会を確保できる。
木材のリユースと分配のシステム
内宮で使われた柱が20年後には外宮の柱に使われたり、内宮や外宮で使われた木材が伊勢近辺の125社の神社や全国の神社の柱に使われる。
伊勢神宮は物理的な建物としてではなく、伊勢神宮エコロジーという現象として捉える。式年遷宮という20年のサイクルが生み出す文化・経済・環境のエコシステムという観点からみるべき!
現代的で世界に通用するコンセプトであり世界に誇るべきこと!と強くアピールしてくれました。
次回、第63回伊勢神宮式年遷宮の日程は、天皇陛下から遷宮の許可を得てから正式に決まりますが、2033年に予定されています。
次回は「サステナビリティ」という観点から行事に参加し日本最古の建築様式を孫世代に伝えていきたいと思います。
第61回式年遷宮に参加した記念アルバムから抜粋してみました。
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