忌々しく燃え狂う太陽を引きずり堕ろせ──「サンブレイク」ストーリークリア
ッヘイ セレブレイション。
先日ついにクリアしてきてしまった。
ざっと、書いていこう。
というわけでMR★5も消化していき、「サンブレイク」の物語も終盤であるよ。
いや、モンハンはストーリークリアまでがチュートリアルみたいなゲームなので、実際はゴールよりその先にあるスタートラインって感じなんだろうけれど、「王域生物の異変と大穴『サン』を巡るエルガドの物語」という意味では一旦のピリオドを打った、という事で良いんだろうかな。
キュリアを使役して色んなモンスターを凶暴化させていた(とされる)爵銀龍メル・ゼナを討伐したものの、どうもモンスターの動向がまだまだ油断ならないな~、とか。
難易度的にも「ライズ」にも登場した「2」出身の霞龍オオナズチ、鋼龍クシャルダオラ、炎王龍テオ・テスカトルらの古龍だったり、「4」出身(で良いの?)のゴア・マガラの進化版……脱皮態……? にあたる天廻龍シャガルマガラなんかがワンサカ登場したりして。
こう、古龍がドンドコ現れてくると「モンハンもそろそろ終盤に差し掛かってきてるよな~~~!」感があって楽しい。後はストーリークリア後だったりクエストコンプで登場する難関クエストとかね、そういうやつ。
そういうやり込み勢が待ってました! と言わんばかりに装備のチェックを始めるような強豪モンスターが現れるといよいよ狩りの難易度もあがってきたぜ~! って感じがして好きだ。
新しいモーションに意表を突かれ度肝を抜かれたり、新難易度で登場するもう一段上の武器の性能だったり、そこから追加された新しい装飾品を組み合わせてスキル構成を模索したり……「P2ndG」でいうG武器みたいなお楽しみ要素とかも。
今でこそオンラインでDLできるけれど、古くはゲーム屋さんなんかにあったPSPスポットからDLできた高難易度のイベントクエストなんかも楽しかった記憶がある。
やはり激昂ラージャン二頭を闘技場で相手取る「双獅激天」が一番有名なんだろうか。
私なんぞは規格外の金冠サイズで攻撃範囲マッシマシ&ヤケクソ気味にアッパー調整された超攻撃力で強化されたティガレックスを相手に最後まで気の抜けないクエスト「マガジン・暴虐の轟竜」が特に好きで、何度も挑戦したものだった。
その報酬で作れる大剣の轟断剣のデザインは凄く好みでスロットも3つ空いてて使い勝手が良く、威力こそ最強とは程遠いもののオウビートX一式と共に愛用していたものだった。
まぁ「P2ndG」の大剣と言えば抜刀アーティが一番強かったしさ。
そんな昔話も程々にしてだね。
という訳でMR★5の緊急クエスト「キュリア集結」。
一応討伐対象はルナガロン……って事になってるんだけれど、物語的には「大量のキュリアが城西跡地に集結しているという異変を調査せよ」って内容なので。
ルナガロン自体は……まぁ……一応は緊急クエストだし、討伐対象がおらん事には……くらいの意図の配置なのかな? って思わんでもない。
まぁ、メル・ゼナやガランゴルムと並ぶ「王域三公」の一角にあたるモンスターだし、そんな強豪モンスターですら犠牲になっちまうだなんてスゲー異変なんだな! って事なんだろうとは思う。
で、これが本当に異質というか、不気味なクエストだった。
まず空が早速暗い。
城西跡地って夜になると紫がかった不気味な空になるんだけれど、その不気味さがガッと前面に押し出されてる感じ。で、空にはキュリアがバサバサキラキラと赤く光りながら飛んでる。これも物凄く不気味。
更にBGMもなんか不穏。さすがバイオハザード作ってる会社の作ってるゲームだよモンハンはよ。
キャンプから出る時に一羽は居るはずの緑のヒトダマドリも居ない。
ちょっと進むと草食獣の死骸もバッタバッタ並んでるし、いつもの草むらに居るなんかスタミナ消費を一定時間抑えてくれるチョウチョも居ない。
崖にくっついてるはずの黄金テントウも居ない。
もうちょっと進むとジンオウガの死骸が転がってる。
もうこの辺で「ウ、ウワァーーーー!?!?!」みたいな声が出る。さすがバイオハザード作ってる会社の作ってるゲームだよモンハンはよ。
でもヒトダマドリが草むらに隠れてる奴くらいしか見つけられなかったから体力スタミナ面でちょっとハンター側も普段より慎重に立ち回らないと危ないぞ、みたいなクエストだったのかも知れない。
そこから物語は急展開。
なんとキュリアを使役していた真の宿主は王国のおとぎ話(今初めて出てきた。マジで超ポッと出の存在)にいわれる「深淵の悪魔」とされている古龍であり、ガレアス提督やアルロー教官の故郷があった現・城西跡地にあった街が滅んだ際にも登場していたらしいモンスターだったそうな。
この「深淵の悪魔」のうなり声を少年時代、街が滅びる際に聞いた事があった提督は「悪魔は決しておとぎ話の存在ではない……!」という確信を持っており、主人公やフィオレーネさんには秘密裏にこの「深淵の悪魔」=ガイアデルムと呼ばれる古龍対策として撃龍槍も備えた新造船を建造させていたとの事。
落ち着いて考えると提督って凄い軍権を持っているとはいえ「私は子供の頃にこの耳で実際に聞いたから間違いない。おとぎ話の悪魔は実在するぞ!」って言って新造船の建造とか始めるガレアスさんって……。
こう、その……凄い……こう……果断に富む……慧眼の持ち主……と申しますかァ……(言葉のオブラート)。
これ上手いこといったからさっすが提督! 剃り込みカッコイイ! て済むけど、提督の勘違いとかだったら居もいないおとぎ話の悪魔を真に受けて独断で高額な船を建造したトンチキ・カルト・提督の誹りを免れなかったんじゃねえかなと私個人は思うんだけどね。
キュリアを使役して方方のモンスターからエネルギーを集めていたガイアデルムがいよいよ城西跡地の地下から大穴を穿ち登場。
そこにガレアス・先見の明・POWERで建造された新造船で乗り付けて早速攻撃を開始するエルガドの皆さん。
当然そんなものでトドメが刺せてしまうとハンターの仕事がなくなってしまうので新造船とエルガドの皆さんの奮闘はそれでも足止め、時間稼ぎをするに留まり、最終戦は主人公とフィオレーネさんが大穴に挑む緊急クエストに持ち越される事となった。
……なお、王国を騒がせていた爵銀龍メル・ゼナに関して。
大地に大穴を開けて登場してはキュリアを撒くガイアデルムと縄張り争いを繰り広げ、痛み分けとしてキュリアを纏わり付かされながらもガイアデルムを地の底に叩き落としてきた……結果、「大穴と共にメル・ゼナが現れて周りに被害を及ぼしている」という話になっていた、というのが真相だったらしい。
まぁ、メタな読み方をすればジンオウガに於けるアマツマガツチだったり、百竜夜行とマガイマガドに於けるイブシマキヒコだったりと、「お騒がせ看板モンスターの裏に元凶となる大ボスが居る」というのはいつものモンハンの流れなので、たぶんキュリアもなんか別のデカい奴と共謀してるんだろうな~程度の雑な読み方をしていたけれど。
MR★5最終緊急クエストタイトルは「勇気の証明」。
なんかちょっと違う気がするんだけどまぁ普通にカッコイイと思うから良いかなって思います。
「勇気の証明」って言うと、こう……難病の息子の為に父親がハンターに次の試合でホームランを依頼するクエストとかそういうのにつけられてそうなもんなんだけれど、まぁ普通にカッコイイと思うから良いかなって思います。
良いよねシンプルなクエストタイトル。
長いタイトルも味があって好きだけれど、クエストってこのくらいサラリと、ザックリとしてる方が好きかも知れない「絶対強者」とか「絶影」とかそういうやつ。「起源にして、頂点」も好きだし。
「異常震域」なんて聞くだけでウェッてなって良いよね。
ベースキャンプにはみんな大好き虹色のヒトダマドリ。
決戦に臨む人類の前に毎回現れるとか救世主かなんかかコイツは……。
それに体力回復の……なんかカタツムリ……アメアメツブリみたいな名前のやつ……に、根性付与のヌリカメも居たりと中々に手厚い。支給品ボックスには生命の粉塵だったりモドリ玉も入っていて、この構成はナルハタタヒメと戦った時の竜宮城跡と同じだったかな。
ガイアデルムはクエスト序盤こそキュリアの塊……結晶……? を背中に張り付かせた鈍重な姿なんだけれど、戦闘が激化するに合わせて次第に背中が燃え盛る感じになっていかにも悪魔感が増していく印象的なビジュアル。
あとなんか前足の本数多くない!? ってなったんだけれど、これは後で調べてみたところ翼肢が地中で進むために進化していった豪腕的なものらしい。わかるかいそんなもん。
とはいえ、私的には久しぶりの「デカいモンハンのラスボス」だ。
プレイしてきた来歴が「P2ndG」「3rd」メインだったので、「3rd」のアマツマガツチや「ライズ」のイブシマキヒコ&ナルハタタヒメ……だと少しこの巨躯感、みたいなのが足りなかったんだ。
やっぱりアカムトルムやウカムルバスみたいに、カメラを上にして見上げるような巨躯、タッパのデカさ! このくらいハッタリが効いている方がラスボスっぽくって私は好き。
まぁ、攻撃手段そのものは結構大味というか……。
いや、振り回す腕や尻尾は遅いながらに範囲もしっかり広く、重いし、吐くブレスはしっかりぶっとく広範囲。それに当たればたぶん物凄く痛い、っていうか一撃でダウンさせられるであろう長々した準備……なんか壁に登ってキュリアを吸収していくやつ……付きの必殺攻撃、といい、ラスボスとしての攻撃力の高さはあるんだろうな~とは思うんだけれど、大味。
ジグザグの軌道で扇状に吐いていくブレスなんかは多段ヒットが見込める貫通弾をしゃがみ撃ちするには格好の的と言うか、まぁ、巨大ラスボスは剣士にとっては戦い辛いのはいつもの事なんだろうけれど、ガンナーからすれば比較的戦いやすい部類のラスボスだったような気がする。
攻撃手段……といえば、アカムウカムみたいにじっくり速度の潜航突進とかしてきたらその巨躯と相まって怖かったかも知れないんだけど、何故かしてこなかったんだよな。
設定的にも地中を掘り進んで行動するくらいなんだし、終わった後に「意外と潜ってこなかったな……」って感想が漏れた程度には意外だった。
最近はバサルモスくんでも出来るようになってきたんでそれくらい頑張って下さい。
形態の変化が結構多かったり、形態が進むにつれてどんどん禍々しい姿になっていくのは見ごたえがあったし、大技を防ぎきれなかった時はお助けボーナス的にフィオレーネさんが跳躍してズバーン!! と一閃したら大ダメージと共に大ダウンを奪ってくれたりと、結構イベントバトル的な側面が強かった気もする。
打倒後は力尽きていくキュリアたちの中から一匹だけ空に向かって飛んでいく個体が見られたり、まだまだキュリアの及ぼす影響は看過できないのだろうな~と思う反面、「あらゆる生き物は自然、生態系の一部である」──例えそれが人間と敵対する場合のあるものであろうと──というのはモンハンシリーズが一貫して描き続けてきたテーマ。
安易にすべてのキュリアが絶滅してイヤッホォォゥ!! みたいな終わり方にならないのはむしろ好印象だ。
それに以前に王国を騒がせた疫病騒ぎの時や今回一連の事件中に起きたフィオレーネさんが倒れた際だって、モンスターから抽出した成分をもとに解毒薬を作り克服したりと、「圧倒的な大自然を相手に、力を合わせて智恵を振り絞って強く生きていく卑小な人間」の姿が描かれていたりもするので、「サンブレイク」の物語は「モンハン」のナンバリングタイトルとしても相応しい物語だったのかなぁ……なんて、書きながら思ったりした。
それで言えばメル・ゼナだって別に人間を守るためにガイアデルムと戦っていた訳でもなかったり、ガイアデルムだってあくまで生きるためにキュリアを使役して周りの生き物からエネルギーを集めて……という訳なので。
どうしてもプレーヤーからすれば
「メル・ゼナは実は良い奴?」とか
「ガイアデルムこそがすべての元凶!」
みたいな分かりやすい物語を思い浮かべがちだけれど、こういうのも自嘲気味に書けば「全て人間側から見た物語に過ぎないんだよな」というのは付記しておきたい。
それでも大地に根を張る人類たちの力強い営みは続くのだった。
というわけで王国を騒がせていた脅威は除かれ、それでも討ち漏らしたキュリアたちの影響により今度は「傀異化」という暴走状態に陥った新たなモンスターたちが跋扈しはじめたぞ……! というところで「サンブレイク」の物語は一段落。
大きな緊急クエストが終わった後は拠点中の人たちの話を聞いて回るのが私のルーチンなんだけれど、聞けば既存モンスターの傀異化個体はもちろん、「W」初登場の古龍イヴェルカーナをはじめとした新種のモンスターや亜種らもドンドン追加されてくる模様。
まだまだ遊べるぞ「サンブレイク」!
俺たちの狩猟ははじまったばかりだ!
新しい錬金も解禁されたのでまた錬金ガチャに素材を突っ込む日々が始まります。