
大人になってから全クリするSFC版「スーパードンキーコング」三部作について。
今年に入ってからくらいからかな。
やってたんだよ。ちまちまとさ。
ニンテンドーswitchのスーファミで「スーパードンキーコング」三部作。

普通のコントローラーでも遊べるけどスーファミのゲームはコレで遊ぶとワクワクが爆増する。
「今持つとちっちゃい感じがするなぁ……」と青年時代にサンタローズを訪れたDQ5の主人公みたいな気分にも浸れて最高だ。
───で、スーパードンキーコングの話だよな。
発売は94年とかそのくらいだったっけ? 当時同級生だった……今も友達やってくれてる奴の家で触ったのが初めてだったかな。
1986年生まれの私だから、8歳の頃か。
1990年発売のスーファミの映像技術はその頃には相当上がってきていて、例えばスーファミ初期のスーパーマリオワールドとかFF4、DQ5なんかは割と「ファミコンの延長」みたいなドットだったかと思うんだけれど、94年ともなればFFは6、名作と名高くリメイクもされたライブアライブ、ロックマンならX2なんかと、いよいよスーファミの映像技術が極まってきていた頃だった。と思う。
FF6のドット絵って今見ても凄く緻密に描き込まれてて凄いなって思うものね。
ところがそれらの綺麗になってきたスーファミソフトの映像たちの中でも群を抜いて凄かったのがこのスーパードンキーコングシリーズだ。
この「凄い!」って思えた感覚、衝撃ばかりはリアルタイムで触れてきた世代ならではの感動やワクワクだと思う。いやぁ我ながら良い時代に生まれた。
もう有名な話だけれど、映画製作にも使われるような高価な3Dソフトを使ってキャラクターを描き、それを2Dに忠実に書き起こす事でまるで次世代機のような映像を当時の子供たちにお出ししてくださったとの事だ。
なお製作元のレア社は今はMicrosoftに吸収されてしまっているらしい。
スーパードンキーコングシェーキとか飲んだな。
ロッテリアだったっけ。
しばらく空いたカップを綺麗に洗ってそれでお茶とか飲んでたくらい。
アニメ版はドンキー役が山寺宏一さん、ディディー役が林原めぐみさんという、これまた豪華なCGアニメだったのも覚えている。バナーナパワー。
何故か窮地に陥ったドンキーが
「クルール! 最後に教えてくれ!」
「なァんだ? オレ様のスリーサイズでも知りたいのか?」
ってやり取りしてるのだけが強烈に記憶にこびりついている。とってもハッピーフィーリン。
まぁいいや。
そんな感じで、一作ずつ軽く感想を書いていこうね。
◆スーパードンキーコング(初代)
正直一番好き。
リアルタイムでもよく遊んだ思い出補正も強いんだけど。
方々で突っ込まれてると思うんだけどこの三部作、ドンキーコングが動かせるのって最初の一作目だけなんだよね。
シンプルだけど完成度が高い。
コースも後のシリーズに登場するトロッコ面とかツルツル滑る雪、氷の面とか、既に一作目にして「スーパードンキーコングシリーズってこういうもの」が確立されているのが良い。
トロッコ面は何度も何度も失敗してはジャンプのタイミングを覚えていく、今でいう覚えゲー的な側面が強いかな。「ストップ&ゴー ステーション」で覚醒して襲ってくる敵が実はストップ中ならドンキーの床叩きで撃退できると知ったのはクリアした後の事。
謎に「ノーティのいせき」とかも好きかな。
アニマルフレンズではぶっちぎりでサイのランビが好き。
パワフルで、大体の敵は突進してぶっ飛ばせるのはやっぱり楽しい。
あとカジキのエンガードも好きかな。基本的に避けるしか対抗手段のない水中の敵をズンズン突いてやっつけて進める点が爽快感があって良いよね。
強いて弱点を挙げるなら主人公のドンキーより相棒のディディーの方が活躍させやすい点とか。
あとボスがキングクルールと怒りのボスネッキーくらいしか強くない。
雑魚を吐き出すだけのダムドラムはボスキャラとしては異色な存在だなーとは思う。
あと忘れちゃいけないのはとにかくBGMが良い点。
今ならニンテンドーミュージックってアプリで初代のBGMなら聴けるんだけれど、代表的な「JUNGLE LEVEL」なんかはいつ聞いても良いし、トロッコ面の「THE CART LEVEL」は後半の管楽器のソロパートが好き。
◆スーパードンキーコング2 ディディー&ディクシー
今度は ドンキー さらわれた!(ドーン!!)
助けに 行くんだ ディディーとディクシー♪
まぁ好き。
ゴールした時にディクシーがギターをキューンキューンキュゥキュキュ キュキュゥ キュウキュウキュウ~~~ン!! と掻き鳴らすの、みんなも好きだと思う。私も大好き。
これもまた前作のディディー的にディクシーが強いよね、ポニーテールスピン。
スーパーマリオワールドのマントマリオみたいな感覚で、繊細なジャンプが求められる面とかだとディクシーの滞空時間の長さが光る。終盤の塔を昇っていく激ムズ面とかだと特にお世話になった記憶が。
ボスは前作から大幅にパワーアップしたからか、最初のネッキー的なボスから既にちょっと強い。
私が印象に残っているのはスコークスに変身して戦うデカいハチのボス。スコークス特有のフワフワ挙動を制しながらええ感じに弱点の針にタマゴをぶつけるのが本当にヘッタクソで、随分と苦労したので。
あとはカジオー軍団に居そうな剣のボスも割と好き。
チームアップ……の概念が出たのは今作からか。
こう、相棒を持ち上げて投げる事で一人では行けない場所にも行けるようになったりするやつね。私は正直あんまり活用できなかったんだけれど、有効活用できれば前作とはまた一味違った遊び方ができたのかなぁ~とは思う。
好きなアニマルフレンズはヘビのラトリー。
「ラトリーにだいへんしん」が初出だったっけ? 常時ジャンプ台に乗っているような独特な操作感覚なんだけれど、コングたちには真似のできないジャンプ力はやっぱり魅力。
ところでラスボス前に居るスコークスのライバルみたいなあの鳥なんだったんだろうな。
◆スーパードンキーコング3 謎のクレミス島
まぁ嫌いじゃないよ。
主人公は前作からの続投のディクシーと、ファンキーコングの親戚の赤ちゃん、ディンキーのコンビ。
でも難しかったよこのゲーム。
そろそろ「スーパードンキーコング」という作品に厚みが出てきたからか、難易度の高いステージが多いのが特徴なんだろうか。それに各ステージ毎に色んなギミックがあって、飽きさせない反面、上がってきた難易度にムム……っとなる回数も少なくなかったり。
火が付いて燃えていくロープを掴んで上に登っていく面とか、下から迫る謎の超巨大ノコギリから逃げながら上に登っていく面とかが印象的だったかな。
アレは要するに伝統的な強制スクロール面といえばそうなんだけれど、その表現手法が面白くって。
いや、まぁ、私がアクションゲーム下手ってだけと言われればそれはそうなんだけれど、私よりもうちょっとゲーム上手な人向けに設定された難易度かな~って感じはする。
クモのボスの倒し方わかんなくって一回投げちゃったもんね。
そしたら妻が調べてくれたのかちょこちょこっと操作して勝ってくれたんだけど。
前作のバナナコインと同じように、今度はベアコインなる通貨が登場して、これを集めて交換して貰ったアイテムを使ったりして少しずつクレミス島の探索を進めていく。
そうそう、今作は順番に一本道で進めていくんじゃなくって(実質はそうなんだけれど)クレミス島のマップをファンキーコングの貸してくれるモーターボートとかで探索していく方式になったのか。
結論を書くと1>2>3の順番で好き。
やり応え、ボリューム、って意味では逆の順番になっていくんだろうけれど、私は初代くらいのシンプルさが一番楽しめたかなぁと思う。
トロッコ面なんかは今でも思い出したように遊んじゃうし。
ところでステージの事を「面」って呼ぶのは世代的なもんなんだろうか。
それにしてもswitchで古いハードのゲームが遊べるというのは任天堂さん太っ腹というか、偉大だよなと思う。こんなのもう文化遺産の保護でしょ。このスーパードンキーコングシリーズもそうだし、マリオだったり、ゼルダの伝説だったり、ヨッシーアイランドだったり。
妻も大好きなスーパーメトロイドも。
さー、次は何遊ぼ。
「リターンズ」とか「トロピカルフリーズ」も見てて面白そうだな~って思うんだけれど、まだ少しこのスーファミコントローラーでゲームしていたい気持ちもあったりして。