それは「バカの煮っころがし」──剛纏獣ヘビィボウガン、ゴルム・カノンについて
「ライズ」と「サンブレイク」を購入して早いもので二ヶ月ほどが経過した。
以前の記事はコレとかコレとか。
あと実質的な前日譚に当たる「ナウ」を遊んでいる時がコレ。
現在、物語は「サンブレイク」に突入し、新しい拠点エルガドで王域生物を追う生活に明け暮れ……ていると言いたいところだが里心がついてしまっているので集会所からMRクエストに挑む事が多い。
で、先日ようやく王国を騒がせる「王国三公」が一角・剛纏獣ガランゴルムを討伐したところだ。
──そこで登場したのがこのゴルム・カノンだ。
こいつの性能を一望した後の私の感想は「バカの煮っころがしみたいなボウガンが出てきたな」だった。何より威力の尖り方がエグい。参考までに、同レア帯で少し前に登場したカムラノ武重弩改の攻撃力が310。に、対してこのゴルム・カノンの攻撃力は360。
ざっくりと攻撃力が15%くらい高い。
スキルで付与できる性能で例えれば1.15倍の攻撃力というのは、火事場力Lv,4の1.1倍や攻撃Lv,7の1.1倍+10なんかが近い。
会心率は100%で攻撃力の期待値が1.25倍になるという考え方に則れば、既に会心率50%くらいの話になってきてしまっている。
因みに会心は会心スキルだけで盛ろうとするとLv,7でも+40%なので、もう会心スキルをMAXで積んでいるようなものと解釈できる訳だ。
うわ、なんか、もう、書きながら夢とワクワクがブチ上がってきたぞ。持つだけで会心スキルぶっちぎりの期待値叩き出せてるとかもう頭がおかしくなるぞ(褒め言葉)。
少しだけ。少しだけ老山龍砲・極を思い出す──。
あれも装填速度が低く、Lv,2の弾が撃てないという不思議な装填をしていたと記憶している。「P2ndG」の老山龍砲・極といえば悪名高き自動装填スキルで運用する通称:ラオートが今でも有名だけれど(こんなもんググれば詳細は幾らでも出てくるのでそっちを参照した方が手っ取り早い)、私はコイツの装填速度を整え、貫通弾を全追加して「純粋に強いヘビィボウガン」として運用して遊ぶのが好きだった。
「ラオートですか?」
「ん~ん、趣味で調整したタダの強いボウガン」
なんて言いながら遊んではタダモノではない感を出すのが好きだった。
というか──恐らく多くのヘビィガンナーがそういう生き物なんじゃないかと私は勝手に考えているんだが──以前にも書いたように、そこからは「P3rd」でネロディアーカや覇砲ユプカムトルム……と、いわゆるピーキーな運用が上手くハマれば抜きん出た火力を叩き出すタイプのヘビィボウガンが好きだったので。
そんな私の前に振ってきたのがこのゴルム・カノンだ。
コイツは面白そうだ。直感的にそう思ってしまった。
気付けば強化元のボウガンを作るべく草食竜を狩りに砂原に向けて出発していた。まずは草食竜派生のディープロマリーノ改を作らなければ話にならない。
再度、性能を眺めてみよう。
まずブレが一番ヒドい。なんだ……? 左右・大って(素)。
通常LV3の適正距離ならさほど気にならないか……? と試し撃ちに行ってみたところまぁ普通にダメだった。
2~3回転回避の距離でも横からティガレックスの頭部に当たらないくらいにはブレる。首に当たればラッキー、アンラッキーならあらぬ方向に……と言った具合だ。
余談だが、こういう大きなブレを「魔球」なんて呼ぶヘビィガンナーも以前は居た、ような気がする。撃って見て貰えば分かる通り、いい感じにカーブを描いては飛んでいく様子を魔球に見立てたのだろう。
中にはこのカーブを利用して本来の直線の射線では当たらないような位置を狙撃するド変態も居たんだが、魔球も曲がる方向が制せてこその魔球なのだな……と悟った。そりゃそうだ。
このブレというのも考え方ひとつで、使い慣れてくればブレを込みで狙いをつける、という事もできなくはないが、それもあくまで片側ブレの場合の話であるよ。あとそれに慣れすぎると普通のボウガンを構えた時に感覚が、若干、狂う。
パッと思いついたのがブレがさほど気にならない散弾・放散運用だ。
でもそれもなんか私の重弩道的に違う気がしたから却下だ(でも今モンハンwikiの項目を見たら散弾ヘビィとして非常に優秀な一丁に数えられるらしい。そりゃそうだ)
バカの煮っころがしは私だったのかも知れないな!
こうして散弾ヘビィの道を早々に潰してしまった以上、弾の選定……というほどの選択肢がない……この不器用さが実に良い……うん、まぁ、通常LV3が主に扱う弾になるんだろう。
これが以前のように「○○弾追加」スキルがあればせめてLV1だけでも貫通弾を撃てるように弄って扱いやすくしていたところだけれど──それこそ、古の老山龍砲・極のように──あいにくと今作にそういうものはない。
それに昔と違って今は通常LV3が「跳弾させて追加ダメージが見込めるもののLV2に単発威力は及ばない」という個性ではなく「純粋に弾速と威力が高い弾」と扱われているので、やはり”通常LV3の威力と効率を如何に高めるか”が命題となってくるだろう。
扱い方としては短めの適正距離、少なめの装填数、長期戦に向かない対応弾種数、高い威力……となると「しっかり弱点を狙って溜め射撃を当てる」というシンプルなものになる。だがそれがいい。
弱点を衝く属性弾や長躯を効率よく通す貫通弾、弱点に集弾すれば対ボスの切り札になり得る散弾、反動を整えて狙う状態異常弾や睡眠爆殺と相性の良い竜撃弾……などなど、ボウガンの数だけ味のある運用を思いつくのがガンナーという生き物なんだろうが、私がこのゴルム・カノンを持つ際に選んだ運用法がこのまっ直ぐいって、ぶっ飛ばす。右ストレートで、ぶっ飛ばす。だった。そうだ、これがいい。
もちろん、特化運用は考慮から外したものの放散弾や散弾も撃てるし、私は普段あまり撃たないが減気弾もあるから、それらも完全に切り捨てるつもりまではないものの、積めるスキルにも限界はあろうと言うことで、やはり通常LV3だ。スキルの優先度には気を回して損はない。
スキル構成=装備構築を始めるにあたり、まずはブレを調整し、装填速度と反動を底上げする。
あと是非とも欲しいのが弾丸節約だ。
こいつは「サンブレイク」はともかく「ライズ」に於いてはブッ壊れガンナースキルなのでは……? と私が勝手に考えていているスキルで、イメージ的にはガンナー版の業物といえる、「一定の確率で弾の消費が免除される」スキルだ。
ところがこの弾丸節約、発動した瞬間に弾丸の”総数”が減らないのはもちろん、”装填数”からも減らないようになっている。無を撃っている……?
か、どうかはさておき、スキルLv,3ともなれば25%の確率で発動するため、例えばこのゴルム・カノンの通常LV3の装填数が4発なので、4発に1発は発動して弾の消費が免除される…………即ち1装填で5発撃てる計算(期待値)になる。
更に書けば弾丸の総数が減らないため、要するに一度の装填で撃てる弾数と手持ちの弾数が1.25倍になる。これはさすがに頭がおかしい。
会心発動でダメージが1.25倍になるゲームでは会心率100%は実質攻撃力1.25倍で数えられるという、冒頭に書いたあの考えと同じだ。
装填拡張は一見、旧作の増弾(装填数UP)を思い出すが、スキル発動のコストを考えるとLv,2スロットで発動させられる弾丸節約が如何にブッ壊れかが分かってもらえる気がする。まぁでも今回の装備でも採用はするよ装填拡張。だって確定で1発増えるし。使えるものは全部使おうね。
こうして通常LV3は装填拡張で5発に。
更に25%の確率で弾が減らない状態になり、期待値6.25発装填と言える。
極端な話、10発装填できるボウガンに+1発しても装填数は1.1倍にしか増えないんだけど4発しか装填できないボウガンの期待値+2.25発すると1.5倍以上になるからね。2.25倍ってモンハン的には狂気の倍率だぞ。頭がおかしくなったのかモンハン。
いや正確にはおかしくなったのは私なんだが。
もうなんかこの時点で「こんな扱い辛いボウガンを尖らせてカスタムしている私カッコ良すぎだろ!!!」って最高な気分になってきてしまっている。でも良いんだ、面白みを感じた武器の面白さを尖らせた装備を組んでいくのはモンハンの大きな楽しみの一つだ。タダモノではない感が高まって来てんぞ今の私。
あとは主に扱う弾には必ずつけておきたい○○弾強化スキル。
それに適正距離を伸ばす弾道強化。
ついでにオプションパーツ……今回はパワーバレルの性能が高まるチューンアップも取り付け、あともうオマケに減気弾の効果が上がるスタミナ奪取もつけられたのでつける(意外とたくさん積めたなぁ)。
この状態で攻撃力413。
で、同条件で冒頭に書いたカムラノ武重弩を担いだら攻撃力356。
じゃあ、もう、ちょっと”究極の通常LV3”撃って遊んでくるよ。
ありがとう、ゴルム・カノン。
ありがとう、モンスターハンター。
そして、全てのヘビィボウガンに。
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