「ミンサガ」を超える名リメイクへの期待──「ロマサガ2リベンジオブザセブン体験版」遊びました。
表題の通りだ。
報せがあったのは今年の5月とか6月とか、その辺だっけ?
私も大好きなゲームのリメイクという事もあってかなりの期待感……と、もしかしたら変なリメイクになってガッカリするかも……? という緊張感がない交ぜになりながら、トレーラー映像を眺めたりなんかしていたんだけれど。
今回、体験版が遊べるという事で早速遊んできてしまった。
因みに以前のロマサガ2(スマホ移植版)の記事はコチラ。
いや結論から書くよ。
だいぶ……期待できる。
少なくとも私にとっては。
だから、もしかしたらもっと詳しい人とかさ、ゲームそのものに造詣の深い方からすれば「ココはもっとこうして欲しいなぁ~」みたいな点はあるのかも知れないんだけれど。
だけど、まぁ、少なくとも私はこの3時間と少し、物凄く面白い「新しいロマサガ2」を堪能させて貰えたなぁって思えた。
以下、幾つかの要素に分けてつらつらと書いていこう。
難易度オリジナルが最上位なの笑う
最近のゲームでは結構カジュアルな要素なんだろうかな?
ゲームの難易度自体が遊びはじめる時に選べるってやつ。
で、一番高い難易度が「オリジナル」なのはやっぱり笑う。
まぁ、ロマサガ……それも2くらいまではいきなり強敵に触手でぶたれて四桁ダメージ喰らって赤字で”1”みたいなのはよくある話だったし、「原作を髣髴とさせる骨太の難易度で遊びたいファンはこちら!」って事なんかも知れない。
「やるなぁ……! さすがだなぁ……!」って笑いながらオリジナルを選ばせて貰った。
何十年来の友達が昔と変わらない一面を見せてくれた時って、こういう感じなんかも知れんね。
キャラクターの造形が好み
好きだなぁ、これも。
原典の絵、ドット絵を今風によく解釈されているというか……。
あ、でも私が遊んでいないだけで、ソシャゲ版のロマサガRSの絵柄とかも反映されているんだろうか?
七英雄の人間の姿なんかはその辺りから来ているっぽいんだけれど。
そういえば、宮廷魔術師女のエメラルドはもう10年以上前にやっていたガラケー(ブラウザゲー?)の「エンペラーズサガ」のデザインを引き継いでいる感じがする。
可愛い感じでね。
今回もジェラールにファイアボールを教えてくれる! 良いやつ!
レオン皇帝は渋くて如何にも「智勇を兼ね備えた英雄」……って顔立ちだし、ジェイムズは子供の頃から知ってるハンサム顔。
なんかしれっと水術が使えるようになってるテレーズも美人だし、「パジャマ姿」なんて揶揄されていたジェラールは幼さや優しさ、弱さを残しながらも成長を楽しみにさせてくれるような、良い意味で未成熟な感じが残っていて良い。
このジェラールがクジンシー打倒後は黄金の鎧を身に纏って永い永い戦いの嚆矢になるのか……と思うと期待感が凄い。
それに、フリーファイターのヘクターも如何にもツンってした表情でジェラールに接してくれていて、「これこれ! 力を認めて貰わないと傭兵たちの力は借りられないんだよな~」ってジーンと来た。
個人的にはベアが凄く良い。
いかつい。
SAOのユージーン将軍みたいな彫の深い顔立ちで良いなって思う。
このベアがインペリアルクロスの前衛でパリイするだけでもう楽しい。
このベアが「ヴィクトール皇子のカタキ! このベアが討ってやるぜ!」って意気込みを見せてくれていると想像するだけでうれしい。
そうそう。前述の台詞もそうなんだけれど、私の中でロマサガ2の序盤のキャラクターたち……ってのは徳間インターメディアのコミカライズ版のイメージが強い。
だからレオン皇帝の王冠なんかはコミカライズ版の伝承法のシーンを思い出させてくれる造形なので個人的には大好きだ。
このヘクターとジェイムズの妹との間にできた子が後の傭兵皇帝オライオンになるんだよ……! って事で、私は今回のプレイでも最終皇帝の名前は「ジェラール」にしちゃったよ。
良いよねコミカライズ版ロマサガ2。
今でも超好き。
「ワグナス!」のあのページだけ妙にネットで人気のやつ。
当時はゲーム内では描写の少なかった七英雄の事にも言及されている漫画で、何度も何度も読み返したもんだったなぁ。
頭の使い甲斐があるタイムラインバトル形式
バトルシーンの左上には、仲間と敵方が入り混じって順番が表示されている。これがタイムラインってやつらしい。
昔のロマサガはパーティ全員でコマンドを入力して、ターン開始! で素早さや重量を加味して敵味方の行動して~、ってシステムだったんだけれど、今作はこのタイムラインに表示された順に個人ごとに行動を決めて戦うってシステムになっている。
これが個人的に物凄く面白く感じられて。
いや、まぁ、結構最近ではありふれたシステムなんだろうけれど、「サガスカ」や「サガエメ」は個人的にちょっと取っつきづらくって遊べてなかったので。
例えば「ジェラールの次に動くコイツは倒せないけれど、レオンとジェイムズが来るからアイツに順番が回ってくる前にやっつければ、敵方の手数がひとつ減るぞ?」とか、そういう事を確認して、敵の体力やパーティメンバーの攻撃力を把握しながら戦いを組み立てる事で、余計な被弾を防ぐ事ができる。
敵にも弱点が複数設定されているみたいで、斬、打、突(射?)、各属性……があって、一度該当する弱点で攻撃する事でそこからはWeak表示が出てくれるので「コイツには大剣で戦う方が有利だな」と一目で分かるし、効果的に戦う事ができる。
バトルはやっぱりロマサガの楽しみの一つだったし、私も腰を据えてじっくりと新作を遊ぶのって下手したら「ミンサガ」以来かも知れないくらいの浦島度合いなので、もう今作のバトルが面白く感じられて仕方がない。
閃きや連携システムももちろん健在。
やっぱりレオン皇帝といえば二段斬りだし、ベアはパリイ。
ジェイムズは……今回のプレイでは閃けなかったけれど強撃だし、テレーズはイド・ブレイクかな。
今作も技に関してはしっかり同じものが用意されているし、「サガフロ」から始まった連携もあるし、今作はタイムラインバトル形式なので発動したキャラクターとそれに続くキャラクターで順番に技を繰り出す形式になっているらしい。
まぁ、原作も中盤以降は皇帝から順番に先制攻撃を仕掛けられるラピッドストリームのお陰で実質的にこっちが超有利なタイムラインバトルみたいなモンだったんだけどなガハハ。
ストーンシャワーと残像剣を入力してザサーンよザサーン。
ダンジョンのボリュームが大幅にアップ
封印の地ってこんなに広くなかったよね正直ね。
で、次に訪れるウオッチマンの巣でもう一段「ウオッチマンの巣ってこんなに広くなかったよね正直ね」ってなった。
いや絶対に広い。
というか、まぁ、別物だよなさすがに。
あと今作はダッシュだけじゃなくってジャンプもできて、なにせあの大仰な装束のレオン皇帝がピョンピョン跳ねてるのを見るだけで楽しい。カメラをグルグル回しながら小さな落ちている素材アイテムなんかを拾えるんだけれど、カメラ速度は少し落ち着けた方が私にはあってたかな。
確か10段階中の3くらいに抑えたけど。
モンハンとかでもボウガンの照準の事を考えると少し遅めのカメラ操作が好きなんだろうな私。
カメラとジャンプ、高低差を活かして立体的なダンジョンを探索する事になる。3Dが苦手な人は少し酔うこともあるかな? と思わんでもないけれど、私的には探索の楽しさが勝つかな。
体験版で遊べるダンジョンは封印の地、ウオッチマンの巣、それとクジンシーの館なんだけれど、原作ではソーモンの町に入ってすぐ北側にあったクジンシーの館が町を抜けて橋を渡った先の丘に建っていて、道中にもモンスターは配置されているし、肝心の館内も中庭が追加されていたりしてボリュームは大増量。
それでも暖炉の奥にちゃんとソーモンの指輪があったり、原作ではモンスターが横になっていて皇帝たちが近づくと高速で動き始める寝室みたいなエリアも再現されていたり、あとはやっぱりミミックかな。
ミミックは陣形を乱してくる上に60程度の大ダメージを与えてくるし、メンバーを狂戦士化してくる技を使ってくる強敵ではあるんだけれど、宝箱の中身も手に入るし星屑のローブがドロップできるのでハイリスクハイリターンな、「せっかくなら挑戦して倒しておきたい、見返りも大きい敵」って立ち位置になっていて好印象だったなぁ。
まとめ
とまぁ。
ザックリと遊びながら感じていた事を書いていったけれど、前述の通りソシャゲを除けば新作って意味では「ミンサガ」ぶり? な私にとってはミンサガと同じくらい……いや下手したらそれ以上かな。
期待できる体験版ってプレイ感想だった。
ちゃんと「ロマサガ2」してるし、その上で現代に合わせたシステムや、洗練を感じさせてくれる。そんな体験版だった。
これは製品版も是非買おう!
バレンヌ帝国だいたい2,000年の歴史をもう一度この手で!!