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5月12日 - クオモNY州知事の会見
1) この数日クオモNY州知事は会見で若年層のコロナ被害の問題を続けて取り上げていた。
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まず、一般市民に報告する→他の州にも通告する→さらに調査する、という過程を辿っている。
日本でも報道されてるが、感染した子供が血管の炎症を引き起こす「川崎病」に似た症状をみせる事例だ。 pic.twitter.com/6EXSMUoFNL
2) 約100件の事例を調べたところ、以下のような年齢に分布していた。6割近くが5歳から14歳に分かった。 pic.twitter.com/3FJTb6MhMs
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3) そして、子供を持つ親に以下のような症状が子供に現れたら、直ぐに医療機関へいくように呼びかけている。
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- 五日以上発熱が続く
- 飲食が難しい
- 激しい腹痛、下痢、嘔吐
- 肌の色の変化
- 呼吸困難
- 心臓・胸の痛み
- 排尿の回数が減る
- 無気力、いらつき、混乱 pic.twitter.com/S0aJbX7EE5
4) NY保健局はこのような子供がいたら優先的に検査を実施するように通達を出した。 pic.twitter.com/GT30WaFQIX
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5) 昨日(5月12日)はコロナ対策に従事する専門家の上院公聴会がほぼ同時刻にあったので、クオモはそれを見るために自分の会見時間を遅らせた。彼と彼のスタッフは常に世界中の最新の情報を見ているし、これはホワイトハウスや他州にも同じことが言える。 pic.twitter.com/DWmD9EsL0b
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6) 米国は米国だけ見てるというステレオタイプな米国像にも一面の真理はあるが、少なくともコロナ問題を通して見えてくる彼らの貪欲な情報収集欲とその能力は有利に働いている。バークス博士がどの国もみんな忙しいのであんまりせっつきたくないと言っていたことがある。
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7) それでも毎日各国からデータがオンラインで集まり、それがCDCのデータベースに統合され、直ぐに分析班が動く。ミット・ロムニー上院議員に小バカにされていたのがこのレベルだ。他国人に、”日本では手書きFAX手入力をしてます”と言う勇気は僕にはない。
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8) 興味深いのは情報で統合された文脈が存在し、その一つの文脈の中で科学者と政治家が議論していることだ。
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この三日くらい続けて日本語ツイートと日本語Youtubeを集中的に見たら、その文脈の外で蠢くものが浮かび上がってきた。問題であることが議論されず、問題でないことが延々と議論されている。
9) 他国が障害物として次々と片付けてきたことを後生大事にあたかも高尚な問題のように何ヶ月も議論して何も進んでいない。無能の言い訳にもほどがある。そんなものは全て突破して次の世界への準備が規定路線になっていることが昨日の上院公聴会でもクオモの会見でもはっきりと現れている。
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10) 上院公聴会の一つの大きな焦点は治療薬とワクチンの開発だが、それはむしろこれまでのウイルス同様、コロナに対する短期的な対処に過ぎない。むしろ、注目すべきは国家をあげての大規模な検査と追跡調査システムの構築が既に当たり前の前提として議論されていたことだ。https://t.co/o1LSvBmV8H
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11) 彼らの議論を聞いていて思いつく一番近いイメージは、新しい社会インフラとしての検査・追跡調査システムだ。天気予報が日常生活の一部に根付いたように、ウイルス感染予報が生活の一部となる社会。豪雨警報が出れば、被害予防の対策をするように、ウイルス感染予報が出れば対策をする社会。
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12) 人命を救うための対策(ロックダウンのような)が経済への打撃になりそれが人命に対する打撃になるというジレンマを乗り越える道筋はないのか?その一つのシナリオがレーダーとしての大規模検査システムだろう。先手を打つことによって痛みの大きいロックダウンのような対策を減らすということ。
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13) 分かっていることだけを使って、不器用な職人のようにレンガを一つずつ積み上げていく米国人の姿がそこにある。彼らは天才集団でもなんでもない。正直な常識人なのだ。その1人がクオモに過ぎない。 pic.twitter.com/RRvE3i8tH6
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14) 彼が言う賢明とは、
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- 専門家(CDC)の言うことを聞こう
- 他の国の失敗から学ぼう
- 地域を信用し、市民が主体でいてもらおう
- 完全な透明性を維持しよう
ということだ。こういう当たり前のことを彼は何度も何度も繰り返して、そこから外れる中央政府への牽制をしている。 pic.twitter.com/sj7fx3kO6O
15) 彼が構築している再開計画は、そのままポストコロナの社会インフラのプロトタイプだ。同様の論理は、ホワイトハウスのガイドライン、様々な大学の提案、他州・他国の計画にも見ることができるが、実施体制の構築はNY州が先頭をきっている。 pic.twitter.com/sTgNGrEfiD
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16) 四つのメーターが判断の材料を与え、危険が発生したらバルブが閉まる。つまり、ロックダウンのようなものが始まる。彼はそれをサーキットブレーカー(ヒューズ)と呼ぶ。監視する四つのメーターは、
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1. 感染検査
2. 抗体検査
3. 医療キャパ
4. 感染率
17) この四つのメーターをモニターする司令室を各地域に置いて、地域ごとに迅速に判断ができるようにする。その一つの例として、NY州南部地域を見せた。もうすでに人員の配置から担当者まで決まっている。 pic.twitter.com/1bis1tmmSK
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18) そして、彼はこのシステムを完全な透明性を持って実行したい。メーターの数字がリアルタイムで全て公開される。その構築中の新しいウェブサイトを見せた。ここに出る情報以上のことは自分は何も知らないと言っていた。そして、NY PAUSE 関係のあらゆる決断はこのメーターの数字に基づく。 pic.twitter.com/kRgn59FYyY
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19) NY州は先頭を走っているが、これは上院公聴会から見える国民の安全保障の一つの形だ。最も痛みの小さい形で国民をコロナから守る社会インフラ構築が国家としての緊急の課題で、その一部品に検査がある。そのためにあれほどやいやい議論している。医療崩壊なんて除去できる障害に過ぎない。
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20) NY州のシステムはコロナについて分かっていることが増えるにつれ、洗練されていくだろう。一方、連邦政府としては国家の安全保障として、同様のシステムの構築を急ぐだろう。1月にホワイトハウスにコロナの警告を出したのは、情報コミュニティなのだ。トランプの耳には念仏だったかもしれないが。 pic.twitter.com/Lq1wrZQL3p
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21) 国家の安全保障を真剣に考えてる国は、常に地球上のヒト・モノ・カネ・データの流れをモニターしている。前職で地雷除去に使う爆薬をある地点から別の地点に移動した時、突然どの大国でもない某国の情報機関から問合せが来たことがあった。どうしてそんなこと知ってるのか驚いたがそれが世界だ。
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22) 米国制裁対象国に関する単語が銀行取引のどこかにあれば、たとえそれが取引対象者でなくても、その取引は自動的にストップするのは日本の金融関係者も知っているだろう。国連でもたまに新米が失敗をやらかして面倒なことになった。興味のある人は"OFAC"を検索して見ればいい。
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23) 国家の危機になり得るものはなんでも監視するというのが基本姿勢だろう。米国の場合は、16の情報機関がそれを手分けしてやっている。軍事キャパは潜在的敵国どうしで監視しあうように、ヒト・モノ・カネ・データの移動と共にウイルスの動きを監視するのが国家の安全保障の仕事に追加されるだろう。
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24) 中国が情報を盗むと喚く人は冷戦を忘れたのだろう。そんなこと東西両陣営でとっくに始まっている。
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ウイルスとの戦いが興味深いのは、ウイルスにとって国境は意味がないことだ。国家の安全保障ではなく、人類の安全保障を考えざるを得なくなる。そこでポストコロナの国際関係の変容が始まる。
25) そう言えば、この日もメリッサさんは、記者の愚問を親分の時間を無駄にするなとばかり、スパッと処理した。あまりに早口だったので、早送りで聞いてたのかどうか確認したら普通だった。でも、明瞭かつ正しい構文で分かりやすい。 pic.twitter.com/Kpcxk2ht7k
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