自己紹介! | 11月から無職になる29歳
10月末で会社をクビになる29歳について
初めましてヨシクラと申します。10月末で今の会社との契約が切れ、11月から無職になります。29歳です。
新卒で入った会社を「なんかあわねー」と1年で辞め、それからマスメディアの世界でバイト、契約社員と不安定な雇用形態を続けてきました。今勤めている会社で4社目です。まあもうクビになるんですが。
今の会社で初めて会社員らしい会社員をやって、人間関係に悩み、コミュニケーションに苦しんだ結果「俺は会社員に向いてねーーーー」ということに気がついてどうにか会社に所属せずに食っていく道を模索しています。
一時期ライターとしてドラマコラムやらなにやらを書いていたので、その実績を活かしてどうにかライターとしてやっていくのが目下の目標です。
得意なことは文章を書くこと。10代の頃から小説家を目指してしこしこ文章を書き連ねてきて、いまもしぶとく書いてます。努力は実るまでが努力だと言う根性論を信奉しています。嬉しいことに芽は出かけていますが、このまま枯れる可能性もなきにしもあらず。枯れるなー枯れるなーと祈りながら水をあげる日々です。
11月までは安定してお金が入ってくるけど、そこから先はまじで闇。家賃とか保険とか税金とか生活費とかどうすんねんって話です。毎日「なんとかなんじゃねーの?」と言う能天気な天使と「バカ言ってねえで定職につけよ」と言うリアリストな悪魔が交互に耳元にたかってきます。気分は乱高下。曲芸飛行しまくりです。
29歳。同級生は結婚をし、家を買い、部下を持ち……とこれまでの人生の中間結果が発表される頃合い。映画や小説なんかじゃ月並みも月並み、ありきたりすぎて「つまんねー」と鼻くそをほじくってデコピンでカタパルト射出したくなるような悩みですけど、リアルだときちーのなんの。ときどき「おえーっ」とえづきそうにながら、それでも生きていかなければならいので、占い師を頼ることにしました。
というわけでここからは自己紹介がてら僕の人生の再スタートエピソードにお付き合いください。
人生に迷ったので占い師を頼ることにした
話を戻しますと、ええ、占い師です。
一寸先の闇を照らすのは現実に即したロジカルなアンサーではありません。スピリチュアルです。だってロジカルに考えたらこんな人生、無謀の一言ですもの。
なので占い師を頼ってポジティブな言葉をもらって自己肯定感をぶち上げてから人生を考え直そう、という戦略です。
今後に備えて金は節約しなきゃなんねーってのはわかってるんですが、今回だけ!今回だけだから!と心の中の小うるさく飛び回るリアリスト悪魔を強引に捩じ伏せて、払いました40分3,980円(初回限定クーポン割引あり)。新宿の占いの館です。これまで人生で占い師に鑑定してもらったことは2回あります。どれも10分程度、500円程度のミニマム鑑定。それを今回は思い切って40分にしました。まじで占いで人生をどうにか肯定させようとしている男の、覚悟の現れです。4倍だぞ4倍!
通されたのはカーテンで仕切られた二畳ほどの部屋。紫のクロスが敷かれたテーブルがあって、向かって奥側に占い師のお姉さん。手前に僕。紫というのがいかにもスピリチュアルな雰囲気です。テーブルの上には占い道具と思しき石やらカードやらが置いてありました。
着席して「暑いですねー」とかなんとか世間話。占い師も世間話するんだーとちょっと感動しました。出会って2秒でマントラ、みたいな世界を想像していたので、ほどよく俗っぽくてよかったです。ごちごちに緊張していたのもすぐにほぐれました。
席に着くと占い師さんがキッチンタイマーを40分にセットして鑑定開始。キッチンタイマーで時間測るんだ。懐中時計とかで測るかと思ってた。
占い師さん「では本日は何を見ましょうか?」
僕 「会社をクビになるので、今後の仕事のことを占ってください。具体的にはフリーランスのライターとして生きていくか、普通に会社員として生きていくか、どっちがいいのか」
占い師さん「うーんそうですねえ。会社員としてはあまり向いてないかも……とミク様の守護霊は言ってますね。どちらかといえばフリーで生きていくのがよいと」
僕「あー、やっぱりそうなんですか」
なんの説明もなく出てきた守護霊にツッコむのは野暮だと思いました。
僕「あと僕小説家になるのが夢で、そっちも追いかけていきたいんですけど、どうです?」
占い師さん「うんうん。それもよいと言ってますね。それは必ず続けなさいと守護霊は言ってます。諦めてはダメだと」
僕「おおー」
占い師さん「今まで職を転々とされていたそうですが、守護霊によると『いろいろな経験をさせたかった』みたいですよ」
わあ、そんな作家志望あるあるのいちばん手前みたいなこと言うんだ僕の守護霊。頼むからもっと突拍子もないこと言ってくれよ。「特に意味はないっす。なんか適当に蹴り転がしてただけです。おもれーから」とかなんとか。
占い師さん「あとお金持ちの女性と出会うといいって言ってますよ」
と思ってたらいきなりとんでもないこと言いました僕の守護霊。
ホストになってお金持ちの女性をパトロンにするといいらしい
僕「お金持ちの女性????」
占い師さん「小説を書いていくためにお金持ちの女性と出会って、結婚して、貢いでもらうとよい、と」
よーするにパトロンを見つけろってことかと納得しつつ「そんな簡単にうまくいったら無職の危機に怯えてねーよ!!」と声を大にして叫びたい気持ちはグッと堪えました。あ、女性じゃなくてもいいのでパトロンになってくれる人は随時募集してます。
ウルトラCすぎる解決策言いやがったな守護霊と思いましたが、僕にはパートナーがいるので流石にそれは現実的とは言い難い未来です。でも一周回っておもろい解決策なので突っ込んでみました。
僕「なるほど…どうやって会えばいいんですかね?」
占い師さん「ホストクラブがいいみたいです」
僕「ホストクラブ!?」
目ん玉ひっくり返るかと思いました。
守護霊もそうですし、守護霊の言葉を僕に流してくる占い師さんもそうですが、僕を見てホストクラブで働けなんてよく言えるな!!??
僕は特にルックスがいいわけでも、スタイルがいいわけでも、女性の扱いに長けているわけでもありません。つーか非モテの部類です。童貞を卒業したのは社会人になってから、高校時代は女子と話すのまじ無理状態。体育の授業中には僕の名前を知らない別のクラスの人から「あいつロッチ中岡に似てるな」って言われたこともあります。そうだよ、ちょっと似てるよ。
あと身長も低いです。163cmです。しみけんさんや、故・山本“KID”徳郁さんと同じです。あれ、意外と強者男性の素質ある…?しかしまあたぬかなさんの分類法に従うなら余裕で非人間、ホビットなのですが。
占い師さんにはよっぽど「守護霊出せやこらっ」とつかみかかりたくなりましたが、占い師さん、全然笑ってなくて、マジで言ってるっぽかったのでやめました。
占い師さん「ミクさんは人の懐に入るのがうまそうですし、女性の扱いにも長けていると思うので、うまくいくと思いますよ。ホストクラブじゃなくてもバーの店員とか、そういうお客様と密に関わるタイプの接客業が向いてます」
でもちょっと心当たりある。大勢の人を巻き込んでコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくのはクソ苦手ですが、少ない人数と密にコミュニケーションを取るのは、得意とは言えないまでも、嫌いじゃないです。
にしても29歳未経験でホストデビューか。
どうなんだろ、いけるのかな。
有名なホストといえば軍神さんという方がいます。ABEMAの『愛のハイエナ』内の企画「山本裕典、ホストになる」で俳優の山本裕典をホストとして教育した方です。YouTubeショートなんかで見かけたことある人、多いんじゃないですかね。
で、この軍神さん、なんとホストデビューが34歳。おまけに飲酒ができないというハンデも抱えていました。まじか。僕まだこの人より4歳も若いし、ホストで爆売れする可能性もあるかなと取らぬ狸の皮算用してにんまりしてしまいました。が、この人、参考にしちゃダメな人でした。
11店舗目の面接でようやく内定をもらった軍神さん。1年目で年間売上1億円を叩き出し、その後3年連続1億円越えという化け物級の成果を上げてます。とんでもねーです。ただこの方、ホストになる前は営業の仕事をしていたうえ、会社経営もしていました。ホストは未経験でもホストの基礎教育はできていたタイプです。おまけに半生が凄絶。母親の再婚相手が麻薬の売人で、一時期はフィリピンのスラムで生活していたらしいです。もう人間としての厚みがちげー。
軍神さんのwikipediaおもろいので読んでみて。
話が脱線しました。
ホストとまでは行かずとも、人と密接に関わる職業が向いていると占い師さんに言われ、僕は人生に1つ光明が見えた気がしました。
守護霊「お前35歳でバズるよ」
あと前述の通り僕は過去に2回の占いを受けているんですが、どっちの占い師からも「あなたは20代の終わりごろまで苦しい時代が続きます。でも30代で好転します」と言われてきました。
現に29歳まで定職につかず、そのうえ無職が目の前という苦境も苦境。というか暗黒が続いています。自己責任ですが。
せめて占いの結果だけでも明るくポジティブになりたい、というわけで「30代になったら好転するんですよね??」と少し誘導尋問的に占い師さんに聞いてみました。
占い師さん「35歳でバズると守護霊が言ってます」
守護霊って「バズ」とか言うんだ。
占い師さん「あ、でも、来年にはもう成果が出るみたいですね。『ここまできたかー』という実感が得られると思います。32歳くらいで安定し、35歳でバズるようです」
僕「来年ですか」
占い師さん「はい。来年ですね。今年…ではないようです」
実は9月〆切の小説新人賞に出そうと思って書いている作品があるのですが、それが過去最高の出来になりそうなのです。うまくいけば結果が出るのが来年頭くらいなので、もしかしてそれのことを言ってるのかな???とちょっと気分が高揚しました。それのことだったらいいなと思ってますが、どうでしょ。つーかそうであれ!!!
こうして35歳でバズるという明るい展望をいただいて40分の鑑定が終了しました。正直なんの信憑性もないスピリチュアル100%の結果ですが、それを初対面の第三者から言われると、ちょっと自己肯定感上がるんですね不思議と。人生に悩んでる人、自己肯定感下がってる人、一回占い師に頼ってみるのおすすめです。
ヨシクラミク29歳、ここから躍進します。ホストかそれに近しい何かになってパトロン見つけて、35歳でバズります。
みとけよ、5年後。