【atd2023】”だますヒトにはご用心!”アダム・グラント
atd(米国能力開発機構)キーノート・スピーチのトップバッター、アダム・グラント氏の『本当に必要なのは、あなたにとって不愉快なヒトたちだ! “与えるヒト”と“奪うヒト”の見分け方』の講演内容についてお話していますが、今回のテーマは、「フェイカー(だますヒト)にはご用心!」です。
アダムはこういいます。
「フェイカー(だますヒト)にはご用心! そういうヒトは、面と向かっては親切だが、そのくせ陰では悪口をいったりする。彼らは優しくキスをしたあと、あなたを平気で蹴落としたりするものです」
なんとも、手厳しい表現です。
さらに、
「好意的VS. 批判的/与えるヒトVS. 奪うヒト」のマトリックスを示して、
「好意的に見えるけれど、実は“奪うヒト”」からキョリを置き、「批判的で緊張するけれど、実は“与えるヒト”」にアプローチすること、
言いかえれば、
「表面的にはがさつで厳しく不愉快だが、嫌われることを承知で正直に発言するヒト」
と勇気をだしてつながることで、新たな発想を手に入れることができるというのです。
では、どうしたら、“与えるヒト”とめぐりあえるのでしょうか。
そのためには、あなた自身が“与えられるに相応しいヒト”になることだ、とアダムはいいます。
つまり、
「多くのヒトは、『もし懸念することや問題点を見つけたら、私はいつでも聴く耳をもっているから言ってね』と笑っていうけれど、それではダメ。なぜなら、あなたが本気かどうかわからないし、批判を真剣に受け止めるかどうかもわからないのだから」
なるほど……
そこで彼が提案するのは、「このヒトはどんなにキツいことをいっても、ちゃんと聴く誠実さと謙虚さをもっている」という対人モードを身につけることです。
アダムが示した対人モードには、大きくわけて4つのタイプがあります。
まずが、顔では柔らかな笑みを浮かべながらも、心の底では「私は常に正しいのだ」と信じこんでいる「カルトリーダーのモード」。
次が、「われわれは正しく、かれらは間違っている」が会話の基本パターンで、自分の意見に同意しないかぎり相手の話を聴こうとせず、承認欲求が異常に高い、「政治家のモード」
。
さらに、「あなたは間違っている!」が口癖で、いつも他人のあら捜しをして攻撃するのが得意な「検察官のモード」。
以上の3つのモードはいずれも、
「自分が正しくて他人が間違っている」という結論をだすところが共通です。
これらのモードでいるかぎり、“与えるヒト”は「どうせ言っても聴く耳を持ってないしなぁ……」と遠ざかり、内心とは裏腹な甘い言葉をささやく“奪うヒト”ばかりが群がってくる、という悲しい状況に陥るのです。
では、どんなモードになれば、あなたの周りに“与えるヒト”が近づいてjっくるのでしょうか?
続きは次回の投稿で!
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