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【atd2023】 本当に必要なのは、あなたにとって不愉快なヒトたちだ!  アダム・グラント

今年のatdキーノートのトップバッターは、
アダム・グラント。

20代の若さでペンシルベニア大学ウォートン校のテニュア(終身教授)になり、世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人に選ばれた組織心理学者であり、デビュー作『Give and Take: A Revolutionary Approach to Success“与えるヒト”こそ成功する時代』が全世界でベストセラーになり、「グーグル」「ディズニー・ピクサー」「ゴールドマンサックス」「国際連合」などの企業や組織でコンサルティングをし、ソーシャルメディアのフォロワーは500万人以上という、話題のスピーカーです。

atdでは最新の著書『THINK AGAIN:発想を変える、思い込みを手放す』の内容をテーマにエネルギッシュに語ってくれました。

前半のキーフレーズは、
『本当に必要なのは、あなたにとって不愉快なヒトたちだ!』

組織のリーダーのもっとも大事な仕事は、世界の変化をまっすぐに見つめ、それに適応する方法をみつけること。

けれどアダムは、自分の失敗エピソードをもとに、多くのヒトは自覚のない「思い込み」から、貴重なチャンスと大きな可能性を見のがしている、といいます。

というのも、かつてある学生から、
「ネットでメガネを売るビジネスに投資してもらえないか」
と頼まれたとき、
「試着せずにメガネを買うヒトはいない」
という「思い込み」から、絶対にうまくいかないと思って投資を見送ったというのです。

今やAIの進化で、眼鏡でもカツラでも洋服でも、ネットで試着できるるようになってるのですけれどね(汗;)

こうした「思い込み」を払拭し、考え方を改めるには、特殊なネットワークが必要だとアダムはいいます。

それは、『チャレンジ・ネットワーク』

わたしたちが自分自身の盲点を発見し、正しく評価できるようにするために、耳に痛いことを率直に言ってくれるヒトとのネットワークを築くことが大事だというのです。

というのも、わたしたちはついつい、好意的なヒト、友好的で寛大なヒトたちとのフレンドリーなネットワークを大切にしがちです。

しかし、そうした耳に心地よいことを言ってくれるヒトが「与えるヒト」かというと、さにあらず。

調和を重んじ、コトを荒だてることをためらうヒトは、実はアナタから、考え直すチャンス、変化に対応する力を「奪うヒト」なのです。

アダムは、「好意的/批判的×与えるヒト/奪うヒト」のマトリックスを示して、あなたが「思い込み」から解放されて、「与えるヒト」から新たな発想を手に入れるには、
「表面的にはがさつで厳しく不愉快だが、嫌われることを承知で正直に発言するヒト」
とのチャレンジングなネットワークを築くことが大事だというのです❤

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