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インストラクショナルデザイナーのひとり言 『不適切にはほどがある!』★世代間ギャップ・マネジメントのヒント その4

ゼロ・トレランス ポリシーの効果

では、研修ではどうにもならない5%のハラスメント予備軍をどう扱えばよいのか。

解決策のひとつが採用時のチェックです。

最近注目されているのが、ゼロ・トレンス ポリシー(Zero- tolerance Policy)です。

”ゼロ・トレランス”とは直訳すると「不寛容」で、少しの例外も、些細な間違いも見逃さずに厳しく罰するぞ、という意味です。

欧米では、多くの企業や公共機関が、アルバイトを含む全従業員に対して、採用時にゼロ・トレランス ポリシーを告知し、納得した上でサインすることを要求します。

良い組織を作るのは、一人ひとりの“自分”の意識

そこに示されているのは、職場でいじめや嫌がらせ(身体的なものだけではなく、言葉や態度による心理的な嫌がらせや、SNSなどオンラインを使ったものも含む)を見つけたら、見過ごすことは絶対にしないこと、些細な出来事でも厳正に調査し、場合によっては解雇の可能性があること、また自分が嫌がらせを受けたときや、ほかの人が嫌がらせを受けていることに気づいたときは報告をしなくてはならないこと、などです。

このゼロ・トレランス ポリシーが効果的に運用されるためには、コンプライアンス遵守の本当の目的意識、つまり良い組織を作るのは、経営トップでもコンプライアンス担当部署の人でもなく、一人ひとりの“自分”の意識である、という思想が根づいていることが欠かせません。(続く……)


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