【atd2023】昨日のベストプラクティスは明日の轍かも⁉ アダム・グラント
さて、あなたが“与えられるに相応しいヒト”になるためには、どんな対人モードになれば良いのでしょうか?
アダム・グラントはこういいます。
「私にはわからないこと、知らないことがたくさんある」
という謙虚さがあり、
「わからないことを教えてほしい、知らないことをもっと知りたい」
と好奇心が旺盛で、
「自分はもしかしたら間違っているかもしれない、見逃がしてることがあるかもしれない」
という探究心にあふれたタイプ、そう「科学者モード」の人こそが、チャレンジ・ネットワークを築くことができるのです。
科学者は常日頃、こう考えます。
「自分の意見は、ほかの誰かが検証するのを待っている、単なる仮説にすぎない」
「Aが正しいことはなんとか証明できたけれど、きっと自分の気がついていないBやCやDなどの可能性もあるに違いない……」、と。
こういう「科学者モード」のヒトは、異論反論を喜んで受け入れるため、その結果、“与えるヒト”がたくさん集まってくることになるのです。
最後にアダムはこう締めくくりました。
「変化の激しい時代では、昨日のベストプラクティス(成功の秘訣)は明日の轍(先人と同じ失敗)になりかねません。できれば1日1時間、むずかしいなら1週間に1時間でもいいので、チャレンジ・ネットワークに飛びこんで、発想を変える時間、自分の“思い込み”を手放す機会をつくることが大切です」