インストラクショナルデザイナーのひとり言「日本語、上手、ですね」その5 DEI研修のポイント/熟考的思考システムを活用しよう!
行動経済学の第一人者で、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏は.その著書「ファスト&スロー(Thinking, Fast and Slow)で、スピーディに判断する直観的な思考のシステムと、ゆっくり分析・検証して答えを導き出す熟考的思考のシステムを上手く使い分けることの重要性を述べています。
彼の理論をもとにした仕事を進める上での工夫としては、次の3つのアイデアが役立ちます。
① 直観だけに頼らない決定プロセス確認ツールを用意すること。
たとえばプロジェクトメンバーについては事前のプロフィールを確認すること、性別や年齢、国籍、家族構成等で、初めから除外している人材がいないかなど、無意識の思い込みをチェックするリストを用意しておき、軽々に判断・評価せずに、時間がかかっても公正・公平な対応ができるような標準プロセスを周知徹底すること。
② 会議や打合せでは、必ずデビルズアドボケイトを入れること。
デビルズアドボケイト(意図的に反対意見を述べる人。「ほんとうに?」と問いかける役の人)を配置し、発言してもらい、うっかり無視してしまった意見やアイデアがないか、少数意見が言いにくい雰囲気がないか、確認するステップをいれること。
③ 定期的に社内でコミュニケーションをとる時間をとること。
マイクロアグレッションを防ぐには、組織メンバー全員が日々の言動をふりかえる機会をもつことが大切です。上下関係に関係なくフラットな雰囲気の中で、互いにフィードバックをしあうフィードバック・シーカーになるトレーニングも効果的です。
いかがですかしょうか。
「日本語、上手、ですね」のようなマイクロアグレッションが早くなくなるように、まずは“ふりかえり”のための熟考的思考システムを作ることが効果的、ですね(*゚∀゚*)
『インストラクショナルデザイナーのひとり言「日本語、上手、ですね」 DEI研修のポイント』は今回で終了です。
次回のテーマは、『働き方、じゃなくて、休み方を学ぼう!』です。
お楽しみに🎵
インストラクショナルデザインにご興味のある方は💓
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