永遠のオペラフレンドより

2019年10月6日 20:11

映画『樹木希林を生きる』の予告編を観ていたとき。

BGMにマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲が流れてきました♪

その美しいヴァイオリンの音色を聴いたとたん、あの夜の光景がよみがえってきました🎻

始めてのミラノ・スカラ座で、オペラのチケットを手に、ひとりおどおどとビロードの席にすわる私👗

オーケストラボックスに光がふりそそぎ、この旋律が流れただしたとたん、私は恋に落ちていました。

たしか、あの日のタイトルロールは、ミレッラ・フレー二💜

真夜中に幕が降りた後も胸のドキドキはおさまらず、タクシーの行列が長いからと自分に言いわけしながら、ガレリアのカフェで、スカラ座でたまたまとなりの席にいたドイツ人の青年と、明け方まで語りあいました。

たしかにあの夜、私は恋に落ちていたんだなぁ、と今になって思うのです。

オペラにか、ミラノにか、ドイツ人の青年にか、今となっては曖昧なのですけれど。

あの頃は、メールなんかなくて、翌日ホテルのフロントに、「また、スカラ座で逢いましょう・・・あなたのオペラ・フレンドより」という手紙が届けられていたのでした。

恋っていいですね💕

落ちているその瞬間も幸せですけど、思いだしてフッと涙ぐむときもまた、胸がキュンと切なくなるのですもの💖

いいなと思ったら応援しよう！