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【HSP】繊細さんと関わる方へ
これまでご本人のHSPについて
何かヒントになればと思って書いてきました。
今回は身のまわりのHSPさんとの関わり方
について書いてみたいと思います。
まず、繰り返すようですが
HSPそれ自体は病気ではありません。
「何か無神経なことをして疲れさせてしまわないか」
と気になってしまうこともあるかと思います。
しかし、気を遣いすぎることでかえって
のびのびとおおらかな関係を作れなくなる
ということもあるかもしれません。
相手を思いやりながらも
構えすぎずにいてほしいなと思います。
病気ではないにしても、
繊細であることによって
心や身体に負荷がかかることで
2次的に病的な状態になることはあります。
その時には専門家の助けを借りながら、
心や身体のケア、サポートをしてあげてください。
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HSPさんにとって社交的な活動は
「楽しくても疲れる」ので、
定期的にひとりの時間がとれるように
見守ってあげてください。
学校や職場のような、
外的刺激の多い環境は
どうしても負荷が多くかかります。
また旅行やパーティーのような
楽しみの場においても、
HSPさんにとっては刺激が強く
とてもぐったりしてしまうのです。
スケジュールの入れ方を工夫したり、
時には輪から抜けて休憩できるような環境を
作ってあげられるとよいでしょう。
HSPさんは過剰に空気読みをしてしまうので、
面と向かって「疲れてる?」と訊いても
「大丈夫」と答えてしまうかもしれません。
自分が無理していることに
あまり気が付いていないケースもあるでしょう。
自分の状態に気が付けなくて
まわりを優先し続けて
ある時急にすべてシャットダウン、
なんてことも起こります。
その辺は自分でも
うまく自覚できていないことがありますので、
「気を張り詰めて限界が来たんだな」
と理解していただければと思います。
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相手がどうして急にダウンしたり
気持ちが落ち込んだりしたか
わからないこともあるかもしれません。
どうぞ気分屋だとか
わがままだとか責めるのでなく、
休みを必要としているHSPさんを
見守ってあげていただけると嬉しいです。
HSPさんの共感性の高さは
ポジティブな感情にもよく反応しますので、
親御さん、学校の先生をはじめ
周囲の方々がおおらかに接するほど、
本人ものびやかにいられるでしょう。
プレッシャーをかけすぎたり、
人の目のあるところでの作業は
ひじょうに苦手です。
HSPさんの本来の能力を発揮するには、
人前で査定するのではなく
別の方法で見てあげるのがよいでしょう。
(プライベートな空間をつくるなど)
周囲があたたかい協力的な環境であれば、
HSPさんがもつ豊かな感受性を
発揮して生きてゆくことも可能です。
神経質なところや
臆病なところばかり見るのではなく、
繊細さゆえのきらりと光る感性に
注目してみてくださいね。
応援しています。