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身近な人が悩んでいる時にできること
身近な人が悩んでいる姿を見るのは、結構つらいものです。
私も以前は家族が悩んでいる時は、生きた心地がしなかったです。そわそわして、どうにかして元気になってもらおうと色々試行錯誤したり思い悩んだりしたこともあります。
でも心理カウンセリングを学んで、それはちょっと違ったんだと知ることができてからは、悩んでいる人がそばにいても苦しくなくなりました。
今回は身近な人が悩んでいる時の対応の仕方についてご紹介していきます。
悩んでいる人に対して最初にできることは、その人を可哀そうな人として扱わないことです。
つらい出来事があったとしても、可哀そうな人というレッテルを貼らずにいつも通り接してみてください。
人は周りの人からどう見られているかを敏感にキャッチします。可哀そうな人と思われていると感じたら「私は可愛そうな人間なんだ」と思い込む場合があります。
つらい出来事があっても、これからの人生がずっとつらいわけではないのに、可哀そうな人が歩む道を想像して余計につらくなってしまうこともあります。
だから逆にしていきます。いまこの瞬間も、そしてこれからの未来も大丈夫な人として扱ってみてください。
そしてあなたに余裕があって、悩んでいる人も話がしたい状態であったら、話を聞いて相手の気持ちを分かってあげてください。
ここはちょっと間違いやすいのですが、共感するのとはちょっと違います。
共感しようとすると敏感な人は想像で疑似体験をしてしまい、話しを聞くことがつらくなってしまいます。
あくまで分かってあげることにこだわってみてください。
分かってあげるとは、つらい気持ちや悲しい気持ちを「そうだったんだね。そう思ってたんだね」と受け止めることです。
イメージとしてはキャッチボールです。相手から投げられたボール(気持ち)をグローブの中にしっかりと受け止める感じです。
投げられたボール(気持ち)をメリメリメリ~ってお腹の中に入れていくんじゃなくて、自分の身体の数センチ前でしっかりとキャッチするイメージです。
自分の気持ちを分かってもらえるってすごく嬉しいことです。
子どもの頃に転んだ時、「これくらいで泣かないの!」って言われたら悲しいけれど、「痛かったね」って言ってもらえたら痛みが和らいだような経験があると、ピンとくるかなと思います。
他には、自分の気持ちを表現しているような曲に出会ったときに、過去の傷が癒された経験なんかも同じです。なんとなくでも分かってもらえたでしょうか。
誰かに自分の気持ちを分かってもらえるって、それだけで救いなんです。
すぐに元気にさせる何かをしなきゃ!という焦りや使命感が出てくるかもしれませんが、相手の気持ちを分かろうとするだけで十分なんです。
前半部分にも書きましたが、相手のことをどう思っているかは伝わります。力になりたい!と思っている時点で、優しさも愛情も相手にちゃんと伝わっています。
だから、頑張って力になろうとしなくていいんです。