見出し画像

心理カウンセリングを受けたら人に迷惑を掛けて嫌われたくないという本音に気付いた

心理カウンセリングの手法を心理カウンセラーのわたしが実際にやってみて全公開していくシリーズです。

前置き 心理カウンセリングの手法を全部やってみることにした
第1弾 心理カウンセリングでセルフイメージを深掘りしたらプリンセスになりたいことに気付いた
第2弾 娘の問題を心理カウンセリングで紐解いたら私がどうすればいいかが分かった

目の前の問題は、自分の考え方や心の状態が影響すると言われています。

たとえば、自分が恋人とラブラブだったら目の前でカップルが仲良く手を繋いでくっついていても、「あの2人も幸せそうだな~」とと微笑ましい光景に映ったり、そもそも全然目に入らないこともあります。

でも恋人と別れた直後だったり大好きな人にフラれた直後で悲しくてつらかったら、いちゃいちゃしているカップルを見た時に「マジで目障り」とか「こんな所にいるの迷惑なんだけど」というように不快なものとして映ります。

このような心の状態によって目の前の出来事が全く異なって見えるという人の性質を使って、目の前の問題から自分の考え方や心の状態を探る心理カウンセリングの手法があります。

今回は、目の前の問題から自分の本音を見つける心理カウンセリングの手法を心理カウンセラーのわたしが実際にやってみます。


目の前の問題から自分の本音を見つけてみよう



1.他人の言動や行動に対して不快なことや困っていること、問題と感じていることはありますか?「○○が○○するんです」とか「○○が○○して嫌です」というような言い方で教えてください。


・誰かが自宅の前にたばこを捨てるんです。
・娘がすぐに宿題をやらないんです。
・夫がすぐに家事を手伝ってくれないんです。
・Aさんがいらないアドバイスばかりするんです。
・Bさんが私の家族の悪口ばかり言ってくるんです。


2.何も考えずに主語を全て”わたし”に変えてみてください。


・誰かが自宅の前にたばこを捨てるんです。
→わたしが自宅の前にたばこを捨てるんです。

・娘がすぐに宿題をやらないんです。
→わたしがすぐに宿題をやらないんです。

・夫がすぐに家事を手伝ってくれないんです。
→わたしがすぐに家事を手伝ってくれないんです。

・Aさんがいらないアドバイスばかりするんです。
→わたしがいらないアドバイスばかりするんです。

・Bさんが家族の悪口ばかり言ってくるんです。
→わたしが家族の悪口ばかり言ってくるんです。

3.主語をわたしに変えた文章の中で納得できることはありましたか?


・わたしがすぐに宿題をやらないんです。
・わたしがすぐに家事を手伝ってくれないんです。
・わたしがいらないアドバイスばかりするんです。

この3つはわたしにもそういう所あるなぁと納得できました。

やらなきゃいけないことを後回しにするし、夫が「ちょっと手伝って」って言っているのにすぐ動かない時があるし、娘にいらないアドバイスをして「ただ聞いてほしいだけなの!」と怒られたこともあります。

4.主語をわたしに変えた文章で納得できないことはありましたか?


・わたしが自宅の前にたばこを捨てるんです。
・わたしが家族の悪口ばかり言ってくるんです。

この二つが納得できないです。ポイ捨てはしないし、他人に家族の悪口を言うこともないです。

5.では、「ポイ捨てしていい」「家族の悪口を言っていい」と言ってみてください。ふと思い出す過去の出来事や過去に決めたルールはありますか?


「ポイ捨てしていい」
「ポイ捨てしていい」

子どもの頃におじさんが唾をペッと吐いているのをみて、「どうやってやるんだろう」と素直に疑問を感じてわたしもやってみたことがあります。

その様子を母が見て、「痰がからんじゃった?風邪ひいたかな?」と意図せず心配をかけてしまった出来事を今でも覚えています。

また、小学校の時に授業の一環で学校周辺のゴミ拾いをしたことがあります。ゴミが想像以上に多くて全然終わらなくて嫌になったことを思い出しました。ゴミをポイ捨てすると誰かが迷惑を被ると知りました。


「家族の悪口をいっていい」
「家族の悪口をいっていい」

子どもの頃にわたしの家族の悪口を親戚から聞いて、すごく嫌な気分になったことがあります。

その時に「家族の悪口を聞いた人は嫌な気持ちになるから言わないようにしよう」と決めた気がします。


6.では、「人に迷惑を掛けて不快にさせていい」と言ってみてください。どんな気持ちになりますか?


「人に迷惑を掛けて不快にさせていい」
「人に迷惑を掛けて不快にさせていい」

ぞわぞわします。人に迷惑を掛けて不快にさせると嫌われそうな気がします。怖いです。迷惑を可能な限りかけたくなりです。


7.「人に迷惑を掛けて不快にさせていい」とここから数日つぶやいてみてください。そして、信頼できる人に遠慮せず迷惑を掛けてみてください。


めちゃくちゃ怖いですが信頼できる家族にやってみます!


というわけで、目の前の問題から本音を見つける心理カウンセリングをやってみました。

ポイ捨てする人と悪口を言う人がわたしの中で問題でしたが、実際のわたしの本音は「人に迷惑を掛けて不快にしてはいけない」というルールを頑なに守って、そのルールに反する人を問題と感じていたようです。

カウンセリングを進めて、人に迷惑を掛けてみることが私の課題になってしまいました。こんなことになってしまって、いまもビビッてます。嫌われてズタボロに傷ついたら慰めてやってください。

では、数日後にまた経過を報告します。



12月1日 追記

目の前の問題から自分の本音を見つける心理カウンセリングをして2日が経ちました。わたしに変化があったのでお伝えします。

変化1 ポンコツな行動をしてしまった時に自分を責める回数が減った

わたしは抜けている所が多くて、家族に「これやっておいて」と言われたことを全部忘れてしまったり、ゴロゴロしている旦那の足を踏んじゃったり、お茶をこぼしちゃったりと、ポンコツっぷりを毎日のように発揮しています。

そんなポンコツな行動を取ってしまった時に、「あー!またやっちゃった!わたしは本当にダメだな。ちゃんとしないと…」という感じで毎回自分を責めていました。

でも、ここ数日「人に迷惑をかけて不快にさせてもいい」とつぶやきながら生活していたら、ポンコツな行動をしてしまった時に自分を責めことが減りました。

減った割合は3割くらいです。2日で3割も減ったということは、かなり効果があったんじゃないかと思います。


変化2 夫との喧嘩でヒートアップしなくなった

夫と口喧嘩が始まると、攻撃された!と思って夫よりも強い口調で言い返す反撃を繰り出していました。

でも、最近反撃しなくなりました。反撃したい気持ちがかなり小さくなりました。

なんで反撃したくなくなったのかは自分でも分からないのですが…。


変化3 人を不快にさせる迷惑な行動を取れないことに気付いた

家のお金を無断でたくさん使っちゃったり、お酒を飲んで暴れたり、暴言や誹謗中傷を言ったりするような行動をそもそもやりたくないし、「やってもいいよ」と言われて「やってやろうじゃないの!」と意気込んだとしてもビビっちゃって絶対できないことに気付きました。

これに気付けたことは、わたしにとってすごく大きなことでした。

というのも、子どもを叱った時や夫と喧嘩をしたときに「今後もっと酷いことをしてしまうかもしれない」という自分に対する恐怖心が常にありました。悲惨なニュースを見る度に「私もいつか同じようなことをしてしまうかもしれない…」と怯えていました。

でも今回のカウンセリングで人を不快にさせる迷惑な行動を取ることがわたしにはできないと分かってすごく安心しました。



ここからはクライアントとしての感想と、心理カウンセラーとしての見解(気をつけたいこと、より良いカウンセリングになるための工夫など)を書いていきます。

ここから先は

673字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?