2020年2月2日に 祖父が親しくさせていただいたお坊様(おじゅっさんと呼ばせていただいていた)がお亡くなりになったというお知らせが届いた。
おじゅっさんは 生前の祖父母を知る方なので 機会があればお話させていただきたいと思っていた。私が初めて聴いた御詠歌はおじゅっさんが祖父の葬儀でお唱えしてくださったものだったから。
翌日 私が編曲させていただいた 合唱用の「追弔和讃」(20170406に録音したもの)をおじゅっさんの葬儀でかけたいというご連絡をいただいた。
おじゅっさんの御詠歌がなかったら 私は初めのお声がけで 御詠歌に向かうことはなかったと思う。
そして 「追弔和讃」の編曲のご依頼がなかったら この葬儀でかけていただいた御詠歌とも繋がってはいないと思う。
この「追弔和讃」の合唱は コロナ禍の20200627にリモートで お声を乗せていただき 空気に触れさせていただき たいへんありがたく思っています。
作者不詳 曽我部俊雄さんによってまとめられたとされるこの作品の歌詞は
一、人のこの世は 永くして
変わらぬ春と 思えども
二、はかなき夢と なりにけり
あつき涙の まごころを
三、みたまのまえに ささげつつ
おもかげしのぶも 悲しけれ
四、しかはあれども み仏に
救われて行く 身にあれば
五、思いわずらう こともなく
とこしえかけて やすからん
六、南無大師遍照尊
南無大師遍照尊
この歌詞から 現実世界と空の世界を感じた。
四番は空の世界すなわち天界からの響きを加えたいと思った。四番だけに高音部があるのはそれゆえです。