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京都サンガvsアルビレックス新潟 サンガ9試合ぶりの勝利
希望と共に後半戦へ
9試合ぶりの勝利を手にした京都サンガF.C.
残留へ向け、大きな勝ち点3
新潟は伊藤のラストゲームで、3万人のアウェーの地。
チョウ監督の試合後コメント通り、『ゲームプラン通りいかないところもあった厳しいゲーム』を、
新エース・パトリック、豊川と共にモノに出来たのは後半戦に向けて大きな一歩!
ガンバ大阪が好調なだけに、今日の試合を浮上のキッカケにしたい。
目次
ショートカウンターと縦切りプレス
5-4-1の問題点
今後
《ショートカウンターと縦切りプレス》
サンガの武器はやはりショートカウンターだ。改めて今日その武器を再確認できたのは、非常にポジティブだったのではないか。パトリックの最後の決定力あってこそだが、PKも含めてエースと呼ぶに相応しい。
とはいえこの試合は、前半から新潟のビルドアップに苦労した。プレスがはまらない時にどうするか?
プレスがハマらない時も多かったが、粘った前半
新潟のビルドアップはGKの足元と伊藤の個の力、コウの気の効いた立ち位置が京都を悩ませていた。
まずサンガの3トップは、新潟のGKまでプレスをかけていた。しかし、新潟はGK を含めた6〜7枚でビルドアップができる為、数的優位を作れる。サンガの3トップ、特に豊川がGKまでプレスをかけるが、そうすると木下と山崎は相手ボランチを警戒しコンパクトになる。そうするとSBが空き、GKからパスが供給される。また、中盤がやや縦関係になるとSBにフォローができ、一気にWGまでボールが渡り、クロスというシーンが散見された。
4-3-3でハイプレスをする場合、縦切りか横切りかの選択を常にすることになる。浦和戦でハイプレスが機能したのは、GKまでプレスするが、片方のサイドに追い込む横切りからの同サイドで仕留めるやり方を徹底していたからだ。新潟戦では山崎or木下が、若しくは豊川or木下がどちらかと言えば縦切りのスライドをしていた。
新潟の中盤が厄介であるが、結局中盤を経由する為、サンガの福岡と平戸が相手ダブルボランチ、降りてきた伊藤を潰す役割を担っていた。
しかし、外切りプレスは前述通りSBが浮く。そして、中盤3枚にとっても同じ空間を相手に与えることになり、横の動きに弱くなる。負担がかなりあるシステムだ。
ただ、このやり方の最大のメリットはカウンターだ。ボールを奪った瞬間に3トップが前線にある為、チャンスに繋がる。
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実践したソリューション
縦ギリの状態で、サンガはいかに新潟を苦しめたか。
実際チャンスに繋がっていたのは、浮いたSBに対してIHの平戸や福岡がプレスをかけ、前進を遅らせていた。
前半ロスタイム46分の平戸のシュートは、彼のプレスからだった。
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前半ロスタイムのサンガ
《5-4-1の問題点》
後半明らかにサンガは後ろに引いた。
ここは評価が分かれると思う。
新潟からすれば、5バックで引かれると、ポイントになるのはSBがゲームを作ることになるが、その点田上と比べ違いを出せる藤原が起用されることはなかった。その為、効果的な手、決定的なプレーは少なかった。
しかし、京都が完璧とはいえなかった。5-3-2なら、ビルドアップの入り口となるCBに制限をかけられるが、5-4-1だと難しい。また、パトリックが自分の背後を気にしすぎ、一列下がるシーンも多く、サイドに揺さぶられ放題だった。そこからセットプレーにつながり、失点シーンにも繋がった。
ボールホルダーにアプローチにいかねば、いくら5バックにしても失点は時間の問題である。プレスはかけなければ。
《今後》
ひとまず前半戦ラストで勝利できたことは大きい。
課題は武田ガンバ戻らない中で、負担の大きい中盤のローテーションや補強だろう。また、WBで佐藤を使い、イヨハを3CBで起用する分には問題ないが、後1人計算できるSBが欲しい。
また、プレスがハマりきらない時にどうするか?引いた時にボールホルダーにプレスをかけられるか。ここもポイントだろう。5バックでも同サイド圧縮は可能であり、縦への早い攻撃は担保できる。引いた状態からのカウンターや、ロングボールを使用した攻撃はより練度が必要だ。