練習のマインド
そんな訳で、今回は練習する時の心持ちを書いていこうと思います。
どんな風に練習すれば良いんだろう?と悩む方もいると思いますが、そう難しい事は言わないので安心して下さい(笑)
「不可能を可能にする」それが練習。
シンプルなお話ですが、かの有名なギタリスト、ポール・ギルバート氏も
「今の自分にできる事はしない。覚えてるスケールは何度も弾かないし、とにかく今できない事にチャレンジしている」
的な事を言っています。
ある程度弾けるようになってくると、気がつくと毎回同じ事をやってしまう、いわゆるマンネリに陥りがちです。
ギターを手に取った→気づいたらペンタトニック
になってませんか?
悪いとまでは言いませんが、そのままだと退屈になってくると思います。
さらなる進化を求めるなら、過去の自分とは違う行動が必要になります。
その為には、自分が今できない事、まだ知らない事を日々探す所からが始まりです。
練習に近道はない。小さく日々勝ち進む。
効果的な練習!というのに、100%の正解はありません。
人それぞれ、感性や身体の作りが違うからです。
なので、すぐ弾ける!などと言う宣伝ワードはあまり期待しないでください。そんなすぐには弾けません。
すぐ弾けたとしたら、もうあなたにはさほど練習の必要がないものです(笑)
もしすぐに弾けなくても、これでしばらく退屈しないぞ!と喜んでしまいましょう☀️
100%とは言えませんが、99%絶対に弾けるようになる唯一の方法があります。
それは、時間をかけて臨む事です。
日々気にかけてチマチマと実践していく事で、どんな事でもいつか形になります。
「どれだけ目標を忘れないでいられるか」
これに尽きると思います。
とりあえず、昨日より上手くなる。これを日々繰り返す。あとは気持ちよく寝ましょう(笑)
きっと気がつけばできるようになってます。
言い換えるなら、99%は単に練習時間が少な過ぎるためにうまくいかないだけだと僕は考えています。
とりあえず毎日やってみる。そんな所から始まります。
「当然そうなるわな」を目指す
例えば、入社したてのサラリーマンを想像してみて下さい。
入社1年目、そこから10年。
だいたいの人は、立派な社会人になってます。
そんな気がしませんか?
そうです。だいたいの人は10年やればそこそこ上手くいくんです(笑)
理由は簡単です。ブラック企業や、有給、祝日など除いたとしても
彼らは週に5日、1日8時間、仕事をしてきたからです。10年間。
実にシンプルな結論ですよね。よほどサボらない限りは当然の結果です。
もちろん、毎日意気揚々と会社に行ったわけでは無いでしょう。嫌々な時もあるかも知れませんが、とりあえず毎日行く。
すると、しっかり日々継続ができます。それって実は凄い事なんです。
1日あたりの時間を半分にして、週に5日、1日4時間、20年やればだいたい同じ時間を過ごせます。
もちろん稼働日数を増やせば、1日あたりもっと短くなります。
僕が思うに、プロとして仕事ができるためにはこの10年分のキャリアは誰しもがいつの間にか通り過ぎていく通過点だと思っています。
大抵の第一線のミュージシャンに聞けば、恐らく10年というキャリアは割とベーシックなものでしょう。
そのぐらいの気持ちでいくと良いんじゃないかなぁと思います☀️
思い出して下さい。
誰でも赤ちゃんだった頃があるはずです。
自分が生まれてから立ち上がるまでに、何年かかったか覚えていますか?
少なくとも、何ヶ月、または年単位で時間かかってると思います。
今当たり前にできる事でも、実はそれだけかかってるんです。
現代は、とにかく楽をして、すぐに結果が欲しい時代です。
しかし、赤ちゃんが立ち上がるまでに要する時間は、今も昔も多分そこまで変わってないんですよね。
現代の子供の方がすぐに立ち上がった!
とかは特に聞かないし、いくら時代が進んだとはいえ、人の神経や身体が1日で発達するスピードには限りがある、という事だと思います。
スポーツの世界だとより顕著ですよね。たとえばドーピングとかでものすごいスピードで筋肉をつけるとか、成長の速度に関して、超えられない壁があるのも確かですが
後で色々不便が出てきたり、それこそ世間で認められないような結果になってしまいます。
揺るぎない、当たり前レベルの技術を個人が習得するなら、あくまで焦らずに続ける事です。
まして、1.2ヶ月で上手くいったら、それってすごい儲けもんです(笑)
ただし、時間をかけたことに満足しないこと
絶対に弾けるようになる方法は、時間をかけること。
それがなぜ100%ではなく、99%だったのか。
それは、人の一生に限りがあるからです。
一生かかっても上手くいくかわからない。そんなペースで進んでいても、本人の結果としては弾けてないまま一生を終えてしまう事になります。
もっとできたはずでは?という後悔はなるべくない方が良いですよね。勿体ないです。
例えば「今日は人差し指が0.1ミリ動いたぞ!やったぁ!」という人がいたとしましょう。
もちろん僕は否定しませんし、喜んで良いと思いますが、ちょっと勿体ないですよね。
そりゃあ一生かければ上手くなるとは思いますが、どうせなら死ぬまでにもっと弾けていたいですよね(笑)
100%中、残りの1%がいわゆる「練習の中身」です。
練習した!と言う事実に慢心する。これが「ずっと練習してる、だけどできない」の原因です。
練習のベクトルとも言えますね。
例えばの話ですが、ギターで言うレガートというテクニックは、左手のみで音を繋いでいくものです。
そんなレガートの練習の時に、右手でピッキングする練習をやる。これはベクトルが違いますよね?
中身を考えていく、更新していく事も練習にとって大切です。
ある程度上達したプレイヤーであればあるほど、こういう研究的な視野、また自分の目標に対するベクトルの確認はしておかないと、マンネリ化すると思います。
99%は正解なんですよ。できないからこそ練習してる訳なので(笑)
でもその1%の中身が入ってこないと、惜しい所で必ず止まってしまいます。
たまに「暫く放っておいたらできた」という事も聞きますが、あえて放置することも、僕は効果があると考えています。
自分が無意識にやっていた悪い癖を、一旦全部忘れるという効果もあるにはあるでしょうし
もしくは、今までやっていた方法が実は間違っていて、寄り道した方向がむしろ正解だった
というパターンもあり得ます。
たまに振り返る
たまに振り返ってみるのも良いかも知れません。
というのも、練習の実感というのは、自分ではあまり感じにくいもので
特に緩やかな進化ほど「俺上手くなったのかな?」という疑いを生みます。
そんな感じで気になってくると、ずっと気になってしまい、やがて自信を無くすのです(笑)
そんな時は、過去に自分がやっていたことを振り返ってみましょう。
すんなりと出来ていたり、何か楽になったような手応えを感じたら、それが上達した証です。
また、過去に見落としていたものが見つかるかも知れません。
過去を振り返る事はあまり良いイメージを持たれないものですが、今の自分を知るためには効果的な事です。
実感というのは前を向いているだけでは難しいものですし、人から聞く話でも、中には社交辞令やお世辞もあると思いますから(笑)
しっかり自分の感覚で、自分の歩みを確かめる事が大事です。
なので僕は、練習の段階からもしっかり記録しておく事を強くお勧めします。
うまくいかないときに振り返ると「なんだ、俺案外上手くなってるじゃん」と自信をもらえる事もあるでしょうし。
たいてい、昔の自分の動画とかって、後で見ると酷いと感じるものですが
それが自分が成長した証です。
まとめ
結局は練習って
できない→できるようになりたい→やってみる→できた!
の流れの後に、もう一度できないことを見つける事に始まります。
だいたいいつかはできるようになるので、次を見つけていくのは大事ですね。
じゃないと燃え尽きますから(笑)
いかに終わりのないループにできるか、そこが上達に関わってくると思います。
以上!
シンプルに!長い目で見てやり続けましょう☀️