日本人の多くが騙されているダイエットの迷信と、本当に効くダイエットの方法
今日はダイエットについてお話していきたいと思います。
海外と日本では、割とダイエットの方法というか、考え方に差があるようで
間違った知識が蔓延していたりします。今日は間違った情報の真相などにも触れていきます。
「太りやすい体質」は実際には存在しない
太りやすい人と言うよりは、体重が変化しやすい人と言う方が正しいです。
実はこれ「消化吸収能力が高い人」の事なんです。
食べ過ぎるとすぐ太りますが、逆に節制すればすぐ痩せます。
節制してるのに痩せない場合は、これまでの食事量が食べ過ぎで、節制してもまだベストな食事になっていないからです。
逆にいくら食べても体重が増えない人もいますが、そういう人は「消化吸収能力が低い人」です。ボディービルダーの中ではハードゲイナーと呼ばれますね。
本当はそれだけの差しかないんですが、何故か多くの日本人は自分の体質というものを信じ込んでいます。
正しくは
消化吸収能力が高い→食べ物の影響を受けやすい
消化吸収能力が低い→食べ物の影響を受けにくい
という風に分けられます。
「体重が増えやすい人」という表現にしたのも理由があります。
消化吸収能力の高い人はいますが、脂だけをやたらと吸収してしまうような体質の人はよほど病気でない限りは居ません。
逆に「俺はタンパク質しか吸収しないぞ!」というのも無理です。自分の意思でそんな事ができるなら、世の中のボディービルダーはあんなに苦労しません(笑)
これはつまり、偏った摂り方をしない限りは、脂質もタンパク質も炭水化物も、えこひいき無しに全部吸収するという事です。
つまり、食べる内容さえ気をつければ、その影響を体重に反映させやすいんです。
そもそと、人間って三食きっちり食べるような生活が安定して送れる、かなり稀有な動物です。
加えてこの飽食の時代、何も意識していなければすぐにオーバーカロリーになります。
そんな背景もあって、消化吸収能力の差が「太りやすい体質」というイメージを生んだのかも知れませんね。
栄養素ごとに、含んでいるカロリーが違う。
次は栄養学的な視点で見てみましょう。
タンパク質、炭水化物、脂質の三大栄養素だけに的を絞って
1gあたりのカロリー量を比較すると
タンパク質→4kcal
炭水化物→4kcal
脂質→9kcal
実はこんな感じで、それぞれ含有カロリーが違います。
脂質、ぶっちぎりのNo. 1です。他の倍以上ですね(笑)
脂っこいものを食べると太ると言われますが、その理由がこれなんです。
なので、脂質をカットするとカロリーも効率よくカットできます!
もっと詳しい栄養管理については、また別の記事で細かく紹介します☀️
体重が軽くなった=痩せた?
日本の場合、体脂肪率という概念がまだそこまで浸透してないのか
体重がどれだけ落ちたか?というのが未だにダイエットの基準になってると思います。
でも本来は、多くの人が「体型の変化」を目標にしてると思うんですよね。見た目を変えたいはずなんです。
体重さえ落ちれば良いのであれば、数日飲まず食わずで過ごせばすぐ落ちるでしょうが
健康的かつ、リバウンドしにくい、体型を変えるダイエットとしては
体重据え置き、体脂肪率を下げる
という方向でやっていくのが良いでしょう。
筋肉が落ちると代謝が落ちてしまうので、カロリーを消費できなくなります=カロリーが余りやすくなる=体脂肪率が上がりやすくなる
という負の連鎖が始まります。
冒頭の「太りやすい体質」というのはある意味こういう状態の事を指しますね。
脂肪と筋肉の重さが違う
脂肪と筋肉の場合、筋肉の方が重いです。
僕の体感では、体積は脂肪の方が大きくて、筋肉の方が小さいと思います。
つまり、同じ体重でも中身が脂肪なのか、筋肉なのかで見た目は随分変わってきます。
僕も昔は太っている=重そうと思ってましたが、自分がそれなりに筋肉ついてくると
ああ見えて案外軽いんだな〜と思えるようになりました(笑)
なので、ダイエットしてスリムに見られたいなら、体重ではなくその見た目にこだわって筋肉と脂肪の割合を調節すると良いでしょう。
見た目を基準にするなら、ダイエットでも筋トレは必要
例えばですが、体重を落とすために食事制限しまくったとしましょう。
多くの人は、お腹周りが気になってダイエットを始めると思いますので、ウエストに焦点を当てて書いていきます。
皆さんは人間の骨格というか、骸骨ってどんなイメージでしょうか?
ウエストはくびれてますか?
極限まで痩せると、あれに近づくわけですが、あの姿を美しいと思う人はそんなに多くは居ないと思います。
スタイルがいい人って、たいてい逆三角形的なスタイルになってくると思いますが、人間の骨ってそもそも逆三角形じゃないので
体重を落としていくやり方で痩せれば痩せるほど、寸胴体型になるだけです。
適度なところに筋肉をつけていくことで、健康的で綺麗な仕上がりになっていくので
是非運動も込みでダイエットに励んでもらいたいです。
ウエストを細くしたい→腹筋運動→実は間違い
逆の例えになりますが、あなたが腕をゴツくしたい!と思った時、どうしますか?
…腕鍛えますよね?
そうです。
トレーニングによって、特定の場所が細くなる、「部分痩せ」は、存在しません。
体脂肪というのは、全身に満遍なくついて、満遍なく落ちます。
お腹の肉が真っ先に気になるのは、下地にある骨格が無いからです。
骨のないところに肉がつくと、ダイレクトに脂肪を触る事になるので、プニプニしますよね?
つまりそれだけの話なんです。
ウエストを鍛えれば細くなるかというと、一概にそうではありません。なんなら鍛えられて筋肉が大きくなると太くなります。
じゃあ、どうやってウエストを絞るのか?
発想を切り替えてみて下さい。
日本人の多くが知らない、ウエストを細く見せる方法
たとえば
「oとo」は同じ大きさです
片方を小さく見せたい時に、あなたはどちらを書き換えますか?
方法は
片方に小さな丸を書く「。とo」
より直接的なやり方ですね。もう一つは
片方に大きな丸を書く「oと○」です。
文字だとわかりにくいですね(笑)
たとえば、ウエストをどんどん細くしても、ある程度限界がある上に
他の所まで一緒に細くなってしまうと、あまりウエストの細さが際立たなくなります。
くびれって結局は最大値から最小値の幅が大きいほど、よりくびれて見えるので
最大値を増やす方向にやっていくと、より効果的です。
なのでウエストを細く見せたいなら、広背筋や肩のトレーニングをする方が効果的です。
肩幅を大きくする事で、相対的に顔が小さく見えたりするのも同じですね。
顔は痩せてもそこまで変化しないので、他を大きくして、相対的に小さく見せる事で小顔効果が狙えます。
付けたいところに肉をつける
正しいダイエットって、僕はこれなんじゃないかなと思います。
脂肪は満遍なくついていくとお話しましたが、落ちる時も満遍なく落ちます。
つまり全部が細くなってしまうので、それではなんの凹凸もない棒人間体型になってしまいます。
体型が変わったというよりは、全体的に萎んだようになるだけでしょう。
ところが、筋肉は鍛えた所以外になかなかつきません。つまり付けたいところに肉をつけられるんです!
狙った部位を痩せさせる事は出来ませんが、狙って太くする事は可能なんです。
顔を小さく見せたいなら、身体をでかくしてみる。
脚を細く見せたいなら、お尻や上半身を鍛えてみる。
ウエストを細く見せたいのなら、太ももや背中、肩を鍛えてみる。
それぞれ目指す美しさがあると思います。どんな体型になりたいか
試しに棒人間の絵を描いて、どんどん線を重ねて太くしていってみて下さい。
線を重ねた部分を鍛えていけば、徐々に理想に近づくはずです。
脂肪があると凹凸が見えづらくて邪魔だ!と感じた時に、脂肪を落としだしても遅くはありません。
狙った所を太くする、その相対的な効果を知って、なんか体型変わったなっていう感覚が持てると、それが一番モチベーションに繋がるのではないでしょうか!
今回はこのあたりで、次は食事管理についても触れていこうかと思います。
音楽の記事も書いていかないとな…
それでは!