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發王戦決勝の前に

(※發王戦を楽しんでいただけますように、ほぼ無料で読めます。
 残りは雑感ですが、100円ばかり景気づけにいただけましたら嬉しいですw)

(対局画像引用元:YouTube最高位戦チャンネル)

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、僕は最高位戦主催の第32期發王戦の決勝に残りました。
珍しいこともあるものです。というかオープンの大きいタイトル戦は初めてですね。
協会の雀王、雀竜、オータムなどはあります。
取ったのは1回だけ。第5期雀王ですね。
実際普段はなかなか日程が確保できず、そうタイトル戦にたくさん出ていられる状況でもないのですが、
今期の發王戦はヨメ様が子供を見られる日がちょうど続いたので、ちょっと出てみようかと思って参加。
今期まではまだ協会A1なので(降級しましたが)、本戦トーナメント1からのシードをいただきました。

そして、トーナメント1・2・3・4・5と勝って、ベスト16を勝って、ベスト8を勝って、ここに至るといった感じです。
發王戦は決勝までずっとトーナメント、1/2通過をずっとくぐり抜けるわけですね。
たぶん予選参加人数を入れると何千人とか結構な参加者になると思います。
いや~信じられません。
ベスト16は石井一馬最高位との3.2p差をなんとか最後に詰め、
ベスト8は放銃ダメ・冨永智行さんの満ツモと飯田雅貴さんの1000/2000がダメ・僕のノーテン飯田テンパイがダメ、という状況で、
冨永さんリーチ受けて絞りとお祈りのみで流局。
オリない飯田と僕が共にノーテンという勝ったんだかなんだかわからないような通過でした。

さて今回の決勝メンツはどのような方々でしょうか。

寿(とし)さん。
年齢・職業・体重は非公開だそうです(笑)。

一口馬主で、eスポーツの元日本代表ですって。
競技団体所属者ではなく、競技麻雀は多彩な趣味の一つといったご様子ですが、昨年の参加実績は、最高位戦クラシック、チャンピオンロード、RMUクラウン、王位戦、最強戦など、多岐にわたります。

よく湯島にいらっしゃるそうで、界隈の皆さんにとても愛されているようです。
湯島ガッティーニャのはやみあいりは協会の後輩ですが、先輩の飯田と僕より、全身全霊でとしさんの応援をしていました。
ちなみにトシとヨシキが通過したので「紅だー!」と叫んでいたコメントもありました。そういやそうだ。

中邨光康くん。なかむらと読みます。中郡(なかごおり)くんと読み間違えやすいです。
来期から最高位戦のA2。蒼翼戦もいいところまで勝ち上がっていましたね。
静かに、淡々と勝ってきた感じですね。たぶんSNSはやってないかも。

でもなんと僕は中邨くんのこと知ってるんですよね。
実は奥様が昔最高位戦にいた子でして、うちのヨメと親しかったものですから、
中邨くんの家族と僕の家族で、箱根に泊まったことがあります。
8年くらい前かな。

中邨くんは当時小学生だったうちの長女とプールで遊んでくれました。
僕は中邨くんと初対面ですが温泉で裸の付き合いをして、
(ヨメ同士が親しくても夫同士は初めましてなんだけどw)
なんだか気恥ずかしかったわけですが、それから幾年ぶりかに会って、發王戦の決勝で戦うんですね。
これもなかなかに嬉しい出来事ですね。
長年麻雀を打っていると、こういう思わぬ対戦があります。

そう、中邨くんに会って思ったんですよね。
僕はもう49歳で、決勝メンツの中では最年長です。
(さすがに年齢内緒のとしさんも僕よりは若いそうです)

これから先、何回いろんな人と対戦できるんだろうと。

發王戦で当たったプロも、もちろん何人かいます。
その人たちは協会員でもない限り、しょっちゅう対戦するようなことはありません。
「お久しぶりです」「初めまして」「よろしくお願いします」
なんて毎回挨拶をかわします。
ここに来てなかったら、こういう交流もなかったわけですよね。
勝ち続けるということは、いろんな人に会える楽しみも増えます。
これがとてもありがたいなと感じました。
それだけでも、發王戦に出てよかったなと思います。

地主琢磨さん。麻将連合所属です。
横浜の健康まあじゃんサロン シャングリラのマネージャーさんです。
僕の2つ下の47歳。イケオジでいらっしゃいますね。
第11期と12期の将星決定戦で準優勝、
昨年の第27回BIG1カップで優勝されています。

僕は地主さんとは今回トーナメント2で初対戦。
共に通過したのですが、一度技ありのメンタン一発チートイツの12000を放銃してクラっと来た覚えがあります。マジかよと。チートイだったのそれと。

ベスト16とベスト8も拝見したのですが、安定感のある打ちまわしと打牌速度に、自信が満ち溢れている気がします。
フーロが多く、参加率が高いですね。
同じミューの、忍田幸夫さんのような麻雀だと思いました。
こばごーとは違いますかね。忍田さんっぽい。

ベスト8ですさまじかったのが、

このドラ4pのアンコから4枚目のドラツモ切り。
8s単騎はそのまま。
下家の親の中邨くんにチーされたのですが、そこは発トイツ落としで回ってる感あり、1枚降ろしても構わんと。

そして終盤、中邨くんとのテンパイノーテンが望ましくない状況の現發王位有賀一宏がテンパイ取りの打2p。
万一地主さんにドラ4pまたぎで当たっても、そこに2000の方がまだいいので。
すると地主さんがロン。

2p引き入れての23p待ち。8000です。

激痛に天を仰ぐ有賀。8000なの!?と。

ちなみに有賀くんもプライベートで付き合いがあり、去年はみんなでお祝いをしました。

こんなウイスキー作ったんですよ。
今年は
「須田さん一緒に決勝やりましょう」
って言ってくれたんですけどね。
僕はなんだか恵まれて、そして有賀は恵まれませんでした。

さて、この後は個人的な雑感になります。
当日インタビューがあってもうまく話せないかもしれないので、先に言いたいことをまとめておきますね。
まず一番申し上げたいのは、最高位戦に対する感謝です。

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