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Yoshiki Yamaoka
2022年9月2日 11:28
夏の良く晴れた日。男は事務所で依頼人を待っている。事務所は商店街の近くのビルの二階にあり、窓が開いているため外の音がよく聴こえる。男が窓の外を何気なく眺めていると、階段を上がってくるサンダルの音がし、ドアから依頼人の女が入って来る。
2021年7月4日 22:52
-自分は天井を見上げていて、ソファーに寝転んでいる-昼食を食べてからごろんと横になって、そのままうっかり眠ってしまったらしい。窓の外はオレンジに染まっていた。少し頭がぼんやりする。「ああ、今日も宿題やらなかったな」と思うから今はおそらく夏休みだ。近くのラジオから女性の声で演歌みたいな。シャンソンっていうの?何かわからない歌が流れている。-トントントン -と頭の方から音がして、ソファーに
2021年7月2日 10:17
私『残業を終え、ビルを出ると突然の霧。3メートル先が見えないくらいの霧に立ち尽くしています。霧、なんて地元の、しかも幼少期にしか見たことが無かったわたしは少し驚き、そして浮かれてしまいました。そうして家へ帰る道を見失いました。イエス、アイムロスト。迷子です』(軽快な音楽)私『わたしが帰るはずの家は、大学の友人たちと一緒に暮らすシェアハウス。都心から離れた一軒家。男2人と女1人。何かが始まり
2021年6月16日 22:31
ジャバーーー男「あ、ちょっと今からモノローグするね。(咳払い) さっきの音はトイレの流水音。汚い話は省略するがあれは、、、見事であった。かなり難産ではあったが、そのためか産み落とした今、俺はほんのり達成感を感じている。どれくらいの時間、俺は便座に座っていただろう。壁のシミが人の顔に見え、それが俺に話しかけてくるイメージを持つぐらいは個室にいた、と思う。とにかくかなりの時間を要したため
2021年6月16日 00:42
夕暮れ。きゃあきゃあとカモメの鳴き声。どうやら海が近いらしい。男1「…なあ、カモメって食えんのかなあ」男2「え?、、ああ。まあ食えるとは思うけど。それは…お前の気持ち次第じゃない?」男1「あぁ…ね。うん…」間。きゃあきゃあとカモメの声。男1「え?どゆこと?」男2「いや可哀想だろ、カモメは。俺は食えないからさ、カモメは」男1「え、なんで?」男2「なんでって。だってカ