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原点に立つ
おはようございます。革命家の奈倉佳輝です。
本日は「分からなくなったら、原点に戻る」という話をしようと思います。何かを決めて進む中で、どうしても分からなくなったり、停滞してしまうことが自分自身もありました。
そういったとき、始まりの地に戻ってみるのも、選択肢のひとつだと思います。それは場所でも情熱でもあると思います。
今回は、そんな「原点回帰」「原点復帰」について、短編小説を交えて書いてみました。是非みていってください。
1.原点
原点とは、スタートした始まりの地点。そこには、願いがあり、果たさなければならない目的があり、情熱がある。いわば、火が沸き起こった誕生の地であり、大切に保存しなければいけない場所だと思う。
これらのことを、小説にして書いてみました。
【探検家の少年は大自然の中で暮らしていて、いつか森から出たいという想いを抱いていた。少年は森の中を冒険するために、装備を集めたり、何でも自分で出来るようにスキルを習得した。
学校の勉強はできなかったが、必要な道具の作り方だったり、生き抜くための知恵を勉強した。それに留まらず、毎晩、寝るときに冒険にでることを想像してワクワクした毎日を送っていた。】
この場所こそ、スタート地点であり我が家のような安心できる空間なのだと思う。想いも、装備も、元気も詰まった何でもある倉庫のような場所。
2.この世は旅のようなもの
【そして、遂に少年は旅にでるのだが、道中は過酷を極める。図鑑に載ってない植物、見たことない動物に遭遇したり、ケガして高熱にうなされる日があった。それでも、へこたれず、自分を励ましながら旅を続けた。
少年は着実に成長していった。立派な大人になるべく、上手くいかないことにもチャレンジを続け、試行錯誤を重ねに重ね、少しずつ前進していった。
旅に出て数ヶ月がたった頃、少年は冒険を楽しめる余裕がでてきた。純粋に喜び、楽しみ、遊ぶ。何度も夢に思い描いていた世界が、現実になり始めたのだ。
そして一年が経とうとする頃、少年は今までに感じたことのない、とてつもなく大きな喜びと達成感に浸る出来事が起こった。それは、同じく旅をする大人に偶然出会い、会社に来ないかと誘われたのだ。最初は戸惑ったものの、生まれて始めて社会に認められた嬉しさを胸に少年は未知の穴に飛び込んでみることにした。
自信というものが、芽生えた瞬間だったのかもしれない。喜びに酔いしれる中、少年は自分には何でもできる、自分にはできないことはない。次第にそう思い込むようになった。実際、少年は何でも習得できた。】
自己肯定感というものだろうか。信じ込む力は強大で、そう思い込んでいると自分の脳の120%を出しているかのような、自分でも驚く結果を出せるようになる。
3.転落の始まり
【収入も得て、自己肯定感と自信に満ちた少年は彼女が欲しくなり、ふさわしいと思った女性に恋をした。それは、自分よりもひとつ上の可愛らしい女性だ。
それと同じ頃、少年は仕事もメキメキと力を付けていった。周りから一目置かれる存在へと成長していった。周りにチヤホヤしてくれる大人がいる一方で、それを妬む大人も現れた。
少年は自信過剰だったかもしれない。少年の通った道は、汚く、自分に都合のいい人だけ良い顔をし、弱者への気遣いを辞めたのだ。妬む大人など気にせず、義理、温情など無視して次へ進もうとした。
それらが転落の始まりだった。とうとう、少年の行動に耐えきれなくなった人が復讐に乗りだしたのだ。手始めに、恋している女性に陰口を吹き込み、少年に人格否定をするような悪口を何度も言った。
少年は最初はなんとも無かったが、好きな女性の前でも言われるにつれ、少年の頭は彼の否定の言葉で一杯になっていった。。逃げればよかったのだが、好きな女性の前では反論して戦うことも、プライドが邪魔をした。
否定の言葉を必死に跳ね返そうと、来る日も来る日も悶々と考え反論した。しかし、彼の力は強大で少年には太刀打ちできなかった。そこで、気を晴らそうと好きな女性をデートに誘ってみることにした。
何かがおかしいぞ。その勘は的中した。好きな女性は言いくるめられていたのだ。そのことを知った少年はポキっと音がするかのように折れた。何日も戦って弱っていた心に追い打ちをかけるような出来事だ。
とうとう、少年は精神を完全に病んでしまった。】
精神を病むと、脳の活動は著しく低下する。認知機能が低下すると、なにが起こるのか。それは考えることが出来なくなるのだ。今までの記憶を頼りに自分という人格を保ち、記憶を元に自分を動かす。
この状態になったら、諦めたほうがいい。自分で考えることができないから、この状態を打開する方法も原因も何ひとつ分からないのだ。とにかく休むしか方法はない。
4.原点に戻る
【少年は仕事も積み上げたスキルも人も自信も何もかも失った。残ったのは、家族と昔からの友達だった。自分で考えることができず、ただただ、自分が落ちていく感覚だった。
抗ったが、氷の上のようになす術が無かった。
落ちる所まで落ち、落ち着いた頃、新しく仕事を始めた。何もかも失って、何もできなかったが、昔からしていたことだけは体に染み付いていた。
そうこうして、一年がたった。
少年は元気を取り戻し始めた。そして、過去の過ちを反省した。
そして、もう一度進みだそうと決心した。でも、なにも手元には無かった。情熱も目的も願いも忘れてしまっていたから、、
少年は原点に戻ることにした。森の中で抱いていた想いに、】
いかがでしたでしょうか。想いや情熱、初心を大切にすることは、自分を見失わないために必要なことなのだと思います。できれば、日記ノートがあると便利です。毎日書いてみてはいかがでしたでしょうか。
自己紹介はこちら、
この記事を読んで、皆さんの選択肢が少しでも広がったのなら嬉しいです。
皆さんの挑戦が素晴らしい成果を生むことを、心から応援しています。