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582. Evaluating the PEN-FAST Clinical Decision-making Tool to Enhance Penicillin Allergy Delabeling

Su C, Belmont A, Liao J, et al. Evaluating the PEN-FAST Clinical Decision-making Tool to Enhance Penicillin Allergy Delabeling. JAMA Intern Med. 2023:e231572.

NEJM Journal Watchより。
ペニシリンアレルギーと診断された患者の90%以上は、本当のアレルギーではない。このような患者にペニシリン系薬剤を避けると、院内感染や周術期感染などの有害な転帰を招くことになり、より費用がかかり、入院期間も長くなる。以前紹介したPEN-FAST決定ツールは、皮膚テストを行わずにペニシリンアレルギーをデラベリングする簡単で安全な方法である。PEN-FASTは以下のようにアレルギーリスクをスコア化する:

5年以内のアレルギーイベント(2点)
アナフィラキシー/血管浮腫または重篤な皮膚有害反応(2点)
アレルギーエピソードの治療が必要(1点)

米国のあるアレルギー専門クリニックの患者120人について、2年間のレトロスペクティブレビューを行った。スコア2以下の88人の患者はすべてペニシリンに耐えることができた。スコアが3以上の32人の患者のうち、2人は皮膚テストが陽性であり、2人は皮膚テストは陰性であったがチャレンジテストが陽性であった。PEN-FASTスコアが2以下であれば、陰性的中率は100%。

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