607. Increasing numbers and complexity of Staphylococcus aureus bloodstream infection
Mathé P, Göpel S, Hornuss D, et al. Increasing numbers and complexity of Staphylococcus aureus bloodstream infection-14 years of prospective evaluation at a German tertiary care centre with multi-centre validation of findings. Clin Microbiol Infect. 2023 Jun 3:S1198-743X(23)00255-0.
NEJM Journal Watchから。
ドイツにおける、2006年から2011年、2013年、2019年に治療を受けた黄色ブドウ球菌血症患者1797人(平均年齢 66歳、女性34%)に関する3つの前向きコホート。黄色ブドウ球菌血症患者数は年間7.4%増加。年齢と性別の分布は安定していたが、シャルソン併存疾患指数(CCI)は年間0.2ポイントの増加を示し、免疫不全患者も年間5.4%増加していた。植込み型ペースメーカーを装着している患者の割合は41%(年間8.2%増)であった。市中感染型SABは年間4.9%増加(全体では48%)。最も一般的なSAB発生源である血管内器具(34.5%)は年間4.6%減少していたが、深在性の病巣(骨髄炎、膿瘍など)は年間6.7%増加していた。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による黄色ブドウ球菌血症は年間8.4%減少していた。集中治療を必要とする黄色ブドウ球菌血症患者は年間9.4%と大幅に増加したが、院内死亡は21%で変化がなかった。一方、感染症(ID)専門医のコンサルテーションを受けた参加者(83%)は死亡率が有意に低下していた。
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