638. Medscapeの3つの小児と感染症に関する話題
1. Vaginal Microbiota Transfer May Affect Neurodevelopment in Cesarean Infants
帝王切開で出生した児への膣細菌叢移植(N=32)は、 しなかった児(N=36)と比べて生後6か月時点の精神神経発達指数(ASQ-3)が有意に高くなる (10.09%)、経膣分娩群との間には差見られず。大きな有害事象もみられなかった。
2. SARS-CoV-2 Seroprevalence Compared With Confirmed COVID-19 Cases Among Children, Colorado, USA, May–July 2021
コロラド州のSARS-CoV-2の血清抗体有病率と、COVID-19確定症例数に大きな差があった。829人のサンプルで血清有病率は36.7%、COVID-19有病率は6.5%であった。人種による差も大きく、非ヒスタミックの白人と比べ、血清有病率はヒスパニック、ヒスパニックでない黒人、ヒスパニックでないその他の人種の小児で高く、確定COVID-19はヒスパニックとヒスパニック系でない黒人で有意に低かった。
3. Disparities in Implementing COVID-19 Prevention Strategies in Public Schools, United States, 2021–22 School Year
https://www.medscape.com/s/viewarticle/993095
学校によるCOVID-19対策に大きな幅があることが判明。米国の幼稚園から高校までの公立学校 (N = 437) に対する調査データを使用し、2021 ~ 22 年度のSARS-CoV-2予防戦略の蔓延推定値を決定し、学校の特性ごとに戦略格差を検討。予防戦略の普及率は、9.3%(学生、職員にSARS-CoV-2のスクリーニング検査を提供する) から 95.1%(結果を報告する学校全体のシステムを導入)まで多様であった。常勤の養護教諭や保健センターがある学校では、なんらかの戦略を実施する確率が大幅に高かった。